日時:
2023/8/17
会場:
札幌文化芸術劇場 hitaru
メンバー:
山下達郎(Vo & G)
鳥山雄司(G)
伊藤広規(B)
小笠原拓海(Dr)
難波弘之(Key)
柴田俊文(Key)
宮里陽太(Sax)
ハルナ(Cho)
エナ(Cho)
三谷泰弘(Cho)
セットリスト:
- Sparkle
- 雨の女王
- ドーナツ・ソング
- 土曜日の恋人
- SOLID SLIDER
- FUTARI
- 潮騒
- Groovin'
- Bella Notte
- Have Yourself A Merry Little Christmas
- クリスマス・イブ
- 蒼氓
- ずっと一緒さ
- Silent Screamer 〜 Bomber 〜 Silent Screamer
- Let's Dance Baby
- Circus Town
- Sync Of Summer
- Ride on Time
- 恋のブギ・ウギ・トレイン
- Your Eyes
メモ:
ようやく更新。思い出しながら書いてたら疲れました。
今回も前回に引き続きFC先行。FC先行で札幌だと余裕で取れると思ってました。まあ案の定余裕で取れたんですが、今回はなにやら hitaru が2日間取れなかったらしく(MCで言及)、1日だけの公演なのでどうなるかと若干不安視していました。
ちなみに、次の日の公演が長渕剛。
その2日前が千歳で、まあ近いので千歳でも良いかと思ったが、そちらはキャパが狭いせいか、ファミマ先行などの一般発売ではまったく取れない。
さて、チケットが確保できたと e-plus から連絡が来たのが 5/3 で、その後は3ヶ月ただ楽しみに待つ日々だと思っていたのだけれど、7月にある人物から発生した一連の騒動に端を発したノイズがかなり鬱陶しかった。
そもそも本人は関係なく巻き込み事故みたいなものだ。にも関わらず、初めての出来事にオロオロしているファン。個人的には一番腹が立ったのはそういう人たちだ。
あるSNSでも「我々の力でラジオでの発言を撤回させよう」とかそういう人も現れた。そもそも撤回する必要なんてないし、そもそも撤回するわけがないだろう。こういうことを言い出すのはたいてい政治カブれのオジサンだが、一般人の”どーでもいい”提言など聞くわけがないでしょう。
中にはずっとファンだったが、ファンを辞めたなんて人がいたが、ナイーブ過ぎるなとしか思わなかった。
長けりゃ良いってもんじゃない。睡眠は長さより深さだ、なんて大瀧詠一が言っていたじゃないか。
自分は、好きなものはそう簡単に変わらない。離脱する人は勝手に抜けていけば良い。
むしろチケット取りやすくなるだろう・・・、と思ってたけど、ただ、実際のところチケットが全然取れない状況は続いていた模様。
話は前後するが、例年、達郎コンサート後は一人さっさと帰るのだが、今回はご縁があり数人のファンの方と交流できた。みんな本当にコアなファンの方々だった。1978年前後の古参ファンの方も数人いたが誰一人離脱することなく、ファンを続けていらっしゃる。みんな今回のコンサートの話、数年前のコンサートの話、何の曲が良いとかそういう話で盛り上がっていて、「例の話」なんてする人など誰もいなかった。あれはSNSで瞬間的に増幅した話なのだ。もうどうでもいい。離れるなら勝手にしろ。
さて、今回も hitaru に着いて早速物販へ。今回からご当地プレートじゃなく、ただのプレートになったのでスルー。前回のツアーも密を避けるためなのかご当地プレートは公演後の通販で販売だったのだが、この方式が不評だったのだろうか、ただのプレートにしようとなったのか、よくわかりませんが・・・。
いつも通りパンフとTシャツ(黒)に加え、今回はテレキャスのピンバッチと缶入りステッカーも購入。
一通り書い終わって見渡すと、若い人が確かに増えた感じはする。2015年頃のツアーだと本当に若い人が疎らで100人いたら1人か2人って感じだったのが、今は20人くらいはいる感じがする。「FOR YOU」のジャケットのTシャツの人が多い感じ。個人的にはあれはちょっとベタすぎて避けたいところ。
さて、前回の hitaru での公演が2月なので、今までで一番短いインターバルで約半年。
半年前は1階席3列目ど真ん中で、FC先行で始めて取れたチケットだったのでFC効果かと思ったら、今回は3階席の端。FC効果では全然なかったですね。
まあ、舞台セットが俯瞰で見渡せるという意味では良かったけど、1階席のステージ近くというのは、目の前にセットのパノラマが広がってて幻想的ではあったので、それには及ばないのはしょうがない。
今回のツアーでは佐橋さんがバンドから抜けた。アナウンスされたのは3月末日。
note.com
自分が見たのは2月なので、もう本当に最後の方の達郎バンドでの佐橋さんの勇姿だった。
佐橋さんのギタースタイルは、個人的にはかなり新鮮だった。
自分と同世代の人たちは、ハードロックかパンクあたりから入るのでパワーコードばかり、ハードロックの場合は教則本見てなんちゃらスケールを使ってひたすら速弾きの練習になる。あるいはペンタトニックでブルースのアドリブナドナド、そうやって僕らの世代のギタリストが量産されてきた。なので、こういうギターの弾き方があったとは、とかなり新鮮だったのだ。
後任のギタリストは鳥山雄司さんとのことで、どのようなギターなのか楽しみではあった。
オープニングはおなじみ「Sparkle」、声の調子はかなり良さそう。
「雨の女王」に続く。実は事前に誰かが書いていたインスタにセトリがそのまま載っていて慌てて閉じたけど、雨の女王、というフレーズまでは見えてしまった。マジでセトリを書くのやめてください(切なる願い)。
なお、今回のツアーの「雨の女王」はファンクラブのCDに収録された。
ニューオーリンズビートに乗せて、「Loveland, Island」の一節を口ずさんだ後、「これは今日やらない」と言って「ドーナツ・ソング」へ突入。スライド・ギターが見せ所。佐橋さんのプレイに慣れているせいか、ギターが変わっただけでも結構変わるなぁという印象。
ちなみに達郎氏はおそらくhitaruの様なオペラハウスはあまり好きではないのだと思う。
3階席と4階席あたりはステージから遠いし、次回はちょっと値引きしようかなと言っていた。
新加入の鳥山雄司さんの紹介もあった。自分の前には、吉田拓郎、葉加瀬太郎、そして山下達郎と郎の付く人ばかりだということで笑いを取っていた。
MC後は青純がやりたくないと言って長らくお蔵入りしていた(らしい)「土曜日の恋人」へ。
で、またMC。
いつも札幌公演のときにする話だが、最初に来たのがシュガー・ベイブの頃でポプコンのゲストで場所が北海道厚生年金会館で、これが1975年9月7日だったようだ。
今回はさらに、御大の口からレインボーの話まで飛び出す。
リッチー・ブラックモアズ・レインボーの札幌公演(中島スポーツセンター)で、女子大生が将棋倒しになり亡くなるという事件(1978年1月27日)があったことでオーケストラ・ピットを下げてくれなくなり、ロックバンドとしては中々辛い、というお話。
ちなみに、このレインボーのライブには当時学生だった私の上司も行っていた。
毎度おなじみカバーのコーナーは、ヤング・ラスカルズの「Groovin'」の70歳古希バージョン。ブレイクを70回入れるというものだった。
ちなみにこのライブの後に会った古参ファンの方によると還暦のときもやったらしい(2003年)。その頃自分はまだコアなファンではない上、ライブに参加したこともなかったので知らなかった。
で、アカペラコーナー。
本当は「Melodies」と「Season's Greetings」が周年なのでなんかやらなきゃと思ってたけど、RCA/AIRリイシューで流れた、と言っていた。まあ、この年になると、2013年でも結構最近に感じる。割と最近出たじゃん、と思ってしまった。
アカペラコーナーの後は一応様式に沿った流れとなる。
「クリスマス・イブ」、「蒼氓」or「希望という名の光」だが、今回は「蒼氓」。
次はバラードだが、「さよなら夏の日」「Get Back In Love」がセトリに入ることが多い気がしたが今回は「ずっと一緒さ」。
MCはRide On TimeのCM撮影のお話。サイパンと十勝でのエピソードトーク。
で、ファンクナンバー。当時作ったポリリズム・ファンクが本人的にはもう古いと感じていたようだが、昨今人気らしく、1982年頃のアレンジで演奏してくれたのが「Silent Screamer 〜 Bomber」のメドレー。
「Let's Dance Baby」に突入。
大抵ここでみんな立ってクラッカーの準備をするんだけど、3階席だからか、なかなかみんな立とうとしない。もしくは、ご新規さんが多かったのかもしれない。佐橋さんのときは「立て」ジェスチャーがあったのだが、今回それもなかったのもあるのかも。
そして、本編ラストはなんと「Circus Town」で、これは2017年以来。
個人的にはラストはこれが一番盛り上がると思っている。
この曲本当に好きで、これが47年前の曲とはとても思えない。
アンコールは新曲「Sync Of Summer」。
一つ前の公演の千歳まで歌詞のカンペがあったようだったけど、今回から晴れてカンペなしでお送りします、とのこと。
ライブバージョンはCDとは違いイントロ付き。
ちなみに、千歳では「Last Step」を演奏したらしいが、何やら何かの曲で歌詞を間違えたから、という話を終演後のファンの集いで聞いた。間違えるとすれば「Sync Of Summer」だよねぇ、とか。でもカンペあったはずだし、と謎が謎を呼ぶ。
「Ride on Time」でいつものアレを披露し、「恋のブギ・ウギ・トレイン」で盛り上がって終了。
最後は「Your Eyes」。
後日談としては、1週間後くらいに、行きつけの某飲食店で隣のお客さんの話を聞いていたら、千歳と札幌のコンサート行ってきた、と話していたので、思い切って「山下達郎」のコンサートですか?と聞いたら「そうですそうです」と。
何やら仕事がそういう仕事らしく、大物のコンサートに簡単に行けるらしいが詳しくは聞かなかった。
声めちゃくちゃ出てましたよねーと盛り上がってしまったの巻。