俺の記憶ストレージ Part 1&2

色事を担当する色男

MSXでDTMをしていた日々

ebookで初回購入に限り70%オフだったので読みたくても高くてなかなか手が出なかった本をいろいろと買ってみたうちの一つ。
もう一つ、これも買いました。

どちらも紙だと分厚い本なのでまだ全部読めてはいない。ちなみに高橋幸宏さんの訃報に影響されて買ったのではなく、その数日前に買いました。

で、リズムマシンですが、とくにこういうマシンが家にあったわけでもなく。

周辺機器としてはAKAI の小さい MIDIキーボードは持っていて、これにドラムパッドがついているけどリズムマシンではない。

自分はギター弾きなので BOSS ME-6 というマルチエフェクターとか Line6 のアンプシミュレーター、Cry Baby(ワウペダル)なんかはありますが、リズムマシンとかは持ってなかった。
DTMも超初心者で、元々 GarageBand を使っていたんだけど、息子の友達のお父さんが音楽制作をやっている人と聞き、珍しい人がいるんだなと思い「何使ってるんですか?」と聞いたら「Logicです」と言っていたので、「ほー、プロでも使うのか」と思い、Logic Pro に手を出してみたりとか。まあその程度。

Logic はすごいですね。アンプもエフェクターも要らない。ワウはちょっとムリだけど。


ただ、実は中学生の頃に祖母に買ってもらった MSXFM音源DTM風のマネゴトはやっていた。

祖母と同居していた従兄弟もMSXユーザーでプログラミングをしていて、その従兄弟はソニー何の機種か分からないがMSX2/MSX2+を推していたみたいだけど、パナソニックのFS-A1WSXがどうしても欲しいと言って買ってもらった。
詳しく覚えてないが結構高かったと思う。おそらく9万円台。ソニーの方はもうちょっと安くて6万円台と聞いていて、ソニーじゃだめかい?と言われたんだけど、パナが良いと押し切って買ってもらったのだった。


https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/40/Fs-a1wsx_msx2%2B.jpg/800px-Fs-a1wsx_msx2%2B.jpg
(出典はWikipedia)

MSX でどうやってDTMをやるかというと、今のDAWみたいなトラック毎に波形がヴィジュアライズされていたりとかピアノロールがあったりとかじゃなくて、単なるプログラミング。
MSXMSX-BASIC という言語でプログラミングします。当時は単に BASIC と呼んでいた。
余談ですが、ベーマガマイコンベーシックマガジン)には、MSX以外にも、88とか98のプログラミングソースが載っていて、当時は全部同じだろと思ってMSXに打ち込んだら、まったく動かなかったという記憶がある。
そこからベーマガには手を出さずに徳間書店MSX-FANを定期的に買うようになる。徳間書店というのは、その頃ファミマガを出版していて、自分はファミ通よりもファミマガ派だったのだ。
80年代後期の自分の所感だと、人気としてはファミマガファミ通だった。ファミマガ6、ファミ通3、その他(マル勝とかハイスコアとか)1みたいな感覚。今はファミ通しか生き残ってないが。

話をもどして、当時、MSXDTMをするといっても、BASICでプログラミングするしかなかったので普通にプログラミングしていた。
なので繰り返しはFOR文とかIF文とかで制御してましたよ。

↓これリファレンスかな?よくこんなの取ってあるなと感心。全く同じものではないかもしれないけど、既視感はある。
http://www.msxarchive.nl/pub/msx/docs/manuals/MSX-Audio_BASIC.pdf

MSX-FAX にはファンダムという読者がプログラミングソースを投稿するコーナーがあって、これが大変人気だった。
ファミコンだと当時カセット(ソフト)が4000〜6000円くらい。信長の野望全国版は10000円弱だった時代に、紙に載っていたプログラミングソースをタイピングすればインディーズゲームをプレイできるというシロモノなのでそりゃ飛びつきます。

やがてファンダムの派生版の「FM音楽館」というコーナーが出来て、ここに音楽データのプログラミングが載っていたわけです。
この時に初めてYMOやら細野晴臣やらの名前を知る。「Rydeen」とか「Solid State Surviver」を投稿してた人がいた気がする。
時代的にはちょうどTMNがシンクラヴィアを使っていた頃で、なんなんだろうシンクラヴィアって、とか思っていた。
友達は小室哲哉に影響されてYAMAHAのEOSとか持っていてたいそう羨ましかった。

その「FM音楽館」の中でも一番記憶にあるのが、「オリジナル37」ってのがHR/HMの名曲。時代的にはなんだろうなぁ、1991年なのでイングヴェイ・マルムスティーンあたりの影響なのかな。
数ヶ月前、Youtubeで見つけて歓喜しました。よく聴いていたので耳が覚えています。
www.youtube.com

これ作った人、今何やっているんだろう・・・。

その後、高校に入った1992年頃はすでにMSXは斜陽期に入っていたんですが、せっかく買ってもらった愛機を使って、楽譜はそれなりに読めたのでTMネットワークの「Carol」のスコアを見ながらプログラミングしたりしてましたね。
ただ、次第にこんな古いMSXで今更なにやってんだろ、と賢者モードになり、次第にやらなくなり、ギターに手を出した、というわけです。
そこから大学に入るまでの間はコンピュータと無縁の生活になり、Windows95の頃もニュースとしては知っていたけど興味なく。
大学に入り、いきなりコンピュータ室でMaxやらWindowsを触ることになるのが1996年の春ですが、MSX出身なのでGUIってのが意味分からなくて、どうやったら黒いプログラミングできる画面に遷移するんだろう?としばらく探してました。

それがコンピュータとの再会で、それが未だに続いている。