AORの発祥は、ニック・デカロの「イタリアン・グラフィティ」(1974)というのが通説だそうです。そのアルバムには、"ドゥザハッソー"のハッスルでお馴染みのヴァン・マッコイの曲で、イカしたソウルナンバー「Getting Mighty Crowded」が収められております。
実はエルヴィス・コステロも「Getting Mighty Crowded」をカバーしていますね(Get Happy!!のボーナスディスクに収録)。
この曲のオリジネイターはベティ・エヴェレットという人です。この人、ちなみに「You're No Good」という曲をリリースしていますが、これはヴァン・ヘイレンやらリンダ・ロンシュタットにカバーされている有名曲ですが、コステロもカバーしております。
で、「Let It Be Me」という曲もリリースしていますが、これは山下達郎&竹内まりや夫妻がデュエットする際には必ず披露される曲ですね。
ニック・デカロに戻すと、1990年には山下達郎のカバー曲中心のアルバム「Love Storm」をリリースしていて、これが最近の僕のお気に入りです。
なんでも選曲は達郎さん自身が助言したとか。ファースト・アルバム「サーカスタウン」でもアレンジをお願いしようとしたけど連絡が取れなかったとか(レコード・コレクターズ2001年4月号より)。