俺の記憶ストレージ Part 1&2

色事を担当する色男

あの例のキメフレーズについて

 山下達郎の「ヘロン」を息子と一緒に聴いていたら、エンディングに差し掛かったあたりで、息子が「”恋するふたり”と同じだね!」と言うのです。

 

「恋するふたり」は2003年の大滝詠一の楽曲なのですが、エンディングで一拍おいてから「ジャージャージャージャージャー」と上昇するあのキメフレーズです。息子はこれに反応したようです。

 

大滝詠一「恋するふたり」(2003年)

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「恋するふたり」には2:34あたりに1回、エンディング近くの3:22あたりで転調しながらもう一度出てきます。

 

で、これが「ヘロン」にも出てくるのですね。 

 

山下達郎「ヘロン」(1998年)

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 3:30に例のフレーズが出てきてからはフェードアウトまで4〜5回出てきます。

「ヘロン」は大滝詠一さんが当時(1997年あたり)なかなか新曲を出さないから、ナイアガラ的なものをやろうと思って作ったらしいです。なのに、「幸せな結末」がこの曲よりも先にリリースされたと。

 

奥様の竹内まりやの曲にもこのフレーズが出てきます。(2:39あたり)。

 

竹内まりや「もう一度」(1984年)

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これもナイアガラ的なアレンジですね。どうでもいいですが達郎さんの間奏でのコーラスを聴いていたら、どうしても楠瀬誠志郎の「ほっとけないよ」を思い出します。

 

大滝詠一作曲&プロデュースの渡辺満里奈の「うれしい予感」には、下降パターンを経ての上昇パターンにアレンジされて出てきます。

 

渡辺満里奈「うれしい予感」(1995年)

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で、このパターンで一番有名なのはこの曲なんでしょうかね?松田聖子の「風立ちぬ」です。イントロから出てきます。

 

松田聖子風立ちぬ」(1981年)

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で、このキメフレーズの元ネタはなんなんだろうと思い立ったわけです。ナイアガラ的なアレンジの場合に登場するので、フィル・スペクター関連の曲にあるのかなーと思ったのですが、僕はフィル・スペクターは殆ど知らない。有名な曲しかしらないです。「Be My Baby」とか「To know him is to love him」とか・・・。

 

でも元ネタっぽいのは、1962年のトルネイドーズのテルスターなのではないかと。

 

・トルネイドーズ「テルスター」(1962年)

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僕はこれ、ベンチャーズのバージョンで知りましたが。

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これより前に元ネタあるんですかね?とりあえず、木村ユタカさん著の「ナイアガラに愛をこめて」には書いてなかったです。 

ナイアガラに愛をこめて 大瀧詠一ルーツ探訪の旅

ナイアガラに愛をこめて 大瀧詠一ルーツ探訪の旅

 

 

 

追記:まだまだいろいろありました。

円広志夢想花」(1978年)

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竹内まりや「不思議なピーチパイ」(1980年)

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サザンオールスターズ「涙の海で抱かれたい 〜 Sea Of Love 〜」(2003年)

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まだまだありそう・・・


追々記:なんでこれ忘れたんだろう。

・白い港/大滝詠一 (1982年)

これもでした。