シュガー・ベイブの初代マネージャーということでもお馴染みのパイド・パイパー・ハウス店長の長門芳郎さんの著書が2016年に刊行されてまして、ずっと読みたいなぁと思っていたのですが、Kindle Unlimited にあったのでようやく読みました。
長門芳郎さんは1972年にはっぴいえんどを招致して長崎でフェス開催、その後上京し、大貫妙子、山下達郎と知り合い、シュガー・ベイブの結成に立ち会ってマネージャーに。
その後、細野晴臣のマネージャーなどを経由してパイド・パイパー・ハウスの店員になる。
で、ここからが小ネタ。
パブ・ロック系はパイド・パイパー・ハウスのスタッフの方が好きだったらしく、エルヴィス・コステロやニック・ロウの品揃えが豊富だったと。ニック・ロウに至ってはスマッシュと組んで来日公演も企画したとのこと。
さらにこんなことが書いてますね。
PIED PIPER DAYS P201より引用
トムス・キャビンが78年の初来日を手がけたエルヴィス・コステロが再来日したときにパイドパイパーハウスを訪れ、店でかけていたヴァン・ダイク・パークスの「Discover America」に耳を止め、イタリア版の廃盤カセット・テープを買っていったのも印象深い出来事だった。その翌年だったか、彼がマネージャーとやっていたレーベル、ディーモン傘下のエドセルからヴァン・ダイク・パークスのワーナー時代のカタログがまとめて再発されたのは、きっとそのカセットがきっかけになったのではと勝手に思っている。このときは一緒にエヴァリー・ブラザーズの再発盤とマーシャ・ボールの新譜も買って帰った。
エドセルから出てるのってこれかな?
Van Dyke Parks – Discover America (1986, Vinyl) - Discogs
リリースが1986年って書いているので翌年(1979年)だとすると大分時間が経っているのでこれではないのかな?
ちなみにこの本の最後にはディスクガイドがあり、大滝詠一「A LONG VACATION」の隣にニック・ロウの「JESUS OF COOL」、さらに隣にエルヴィス・コステロの「My Aim Is True」が紹介されてます。
「つまるトコロ、ディランとレノンなんだ」と公言して憚らない天才の鮮烈なデビュー作にして、その後の怒涛の快進撃の起点となった記念碑的な作品。短期の録音でバックを務めたのはヒューイ・ルイス在籍のクローヴァー。秒殺のキラー・チューン「Alison」を収録。
とのことでした。
ちなみにパイド・パイパー・ハウスは1989年に閉店しますが、2016年に渋谷のタワレコの一角で間借り営業してます。
私が初めて行った 2018年のときの写真。
今回(2024年)も6年ぶりに行きましたが長門さん見かけなかったですね。いつもはいるんでしょうか?
今回のコステロの来日時、本人も渋谷タワレコに行ったらしいですが、御本人が1978年に行ったパイド・パイパー・ハウスがあったことに気づいていたのでしょうか??
Great to see Tower still flourishing here in Japan.
— Elvis Costello (@ElvisCostello) 2024年4月8日
Had to see it with my own eyes!!!
That’s called “Blond Elvis”. I borrowed his name. He took my horn-rims… pic.twitter.com/1XWZQYwxQ8
ところでタワレコの日本一号店は札幌にあったそうです。
知らんかった。
タワーレコード株式会社は、アメリカ・MTS社の日本法人として1981年に設立された。ただしMTS日本支社としての日本進出は1979年で、翌年には日本1号店として「タワーレコード五番街(オーナーは階上に有ったジャズ喫茶やイベンターをしていたBOSSA)」というタワーレコードを真似た名前の店舗を買収し出店した(札幌市中央区南3条西4丁目の五番街ビル2階)。この日本1号店は現存せず、札幌市内に現存する3店舗およびかつて存在したPRIVY店のいずれとも異なる。
五番街ビルって、アーバンの向かいのビルか。ポテトサーカスがあった所の向かい。
私が知っているタワレコは、PRIVY店が最初で、その後PIVOTに移転、PIVOTも去年取り壊されて、今はパルコに行ってますね。
あと、昔新さっぽろにもありましたね。アリオ札幌には今もあるみたいだけどイトーヨーカドーが撤退しても残るんですかね。