サンダー復活の翌年にリリースされたのが、ボウズ&モーリーの2ndになります。
2004年2月リリース。
サンダー復活したので、こっちはもうないのかと思ったら突如リリースがアナウンスされたので、「あ、続くんだ、良かったー」ってのが率直な感想。サンダーの復活盤の中途半端さにがっかりしていた身としては、こっちの方が期待できた、というのが本音です。ボウズ&モーリーの1stを作った時期は、当人でさえサンダーが復活すると思ってなかったようで、1stにはまだサンダーの香りを残す曲もありましたが、こちらはサンダー再結成後の作品になるので、サンダー色はかなり薄まってます。全体的なノリはもうR&Bやります!って感じですね。
ボウズ&モーリーの1stはサンダー要素25%、「Shooting At The Sun」はサンダー要素60%、このアルバムはサンダー要素5%ってとこでしょうか。サンダーの次のアルバム「The Magnificent Seventh」はサンダー要素100%なので、うまく棲み分けができた、ということなんでしょう。
Burrnなどのメディア露出はかなり少なかった、というか見たことない。Burrn的にはサンダーが復活したのでボウズ&モーリーはもういいかみたいな感じ?レビューはあったと思いますが。
カバー曲は4曲ですが、ロック畑のカバーはフリーの「Come Together In The Morning」だけで、
あとはスティーヴィー・ワンダーの「Living For The City」、
次の2つは、僕は聴いたことなかったんですが、ストレッチの「How Did You Do It」、
アン・ピーブルズの「I Can't Stand The Rain」になります。
オリジナルで好きなのは、ファンキーな「Desire」とか。
バラードの「On A Day Like Today」。スティングを彷彿とさせる・・・!!
レイドバックしたソウルの「Since I Left Her」、これはマーヴィン・ゲイあたり?
アップテンポなファンキーソウルの「Waiting For The Sky To Fall」、これはアイズレー・ブラザーズ。
「That's Not Love」もソウルバラードですね。なんとこれはテラプレイン時代の曲だそうな。多分ロックバンドに合わないなぁとオクラになった曲が結構あったんだろうなと。
バラードが特に顕著ですが、ここにロックバンドがやりそうなストレートなバラードはないんです。あくまでR&B路線を崩さない。この後に出るサンダーの7thアルバムとは対照的です。7thはロック文脈でのバラードばかりになります。
さあ、これでやりたいことは出来た。ガス抜きになったと思います。 しかしながら、ボウズ&モーリーとしては、現時点でこれがラストアルバム。
ちなみに、「Danny & Luke」 なんてアルバムもありますが、似て非なるものでサンダーの再録中心のアルバムですね。こういうオリジナルをメインに据えて作ったR&Bのアルバムはこれが最後です。なので個人的に彼らのアルバムで心底好きなのも残念ながらここまでかなと。
惜しいのはこれ2004年発売なので、忌わしきCCCD時代なんですよね。それだけが玉に瑕。
さてつい最近「Acoustic Mixes Complication」 なるアルバムが配信でリリースされました(2020/8末)。ボウズ&モーリーのアルバムから8曲選んで、ラジオ向けにより軽く、レイドバックしたアレンジになってます、とのこと。録音時期は不明ですが、最近ではないんだろうなと。蔵出し音源みたいな感じかな。£8.99で販売されてます。
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