俺の記憶ストレージ Part 1&2

寂しさは琥珀となり密やかに輝き出す

歴史的に埋もれた名盤 El Gringo Retro 周辺のお話

Stay Home な世の中なので、たまにリレーも回ってくるんですが、アルバム10枚紹介するみたいなリレーもあって、自分は名だたる有名なアルバムの中にヒッソリとこのマイナーなアルバムを忍び込ませました。

 

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エル・グリンゴ・レトロ

エル・グリンゴ・レトロ

 

 

過去にはガッツリ紹介した記事を書きました。

 

shintaness.hatenablog.com

 

でも未だにほとんど誰も知らないアルバムです。これを評価しているのは伊藤政則さんと人見欣幸さんくらいでしょうか。人見さんのFavoriteは、Chicとか山下達郎とかPINK CLOUD(CHAR)なので、やっぱりそっち系の人にアピールする作品なんだなと。

 

good-times.site

 

でも、アルバムレビューは多分BURRNにしか載ってなかったといういびつさ。

 

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これ、当時のレビューなんですが、なんか微妙な評価なんですよね。BURRNの場合、クロスレビューってのは結構名の知れたミュージシャンの場合にそうなります。サンダーが割とBURRNで人気だったので(それも結構謎だが)クロスレビューになったんだと思います。77点が1人で85点が2人。BURRNでの70点台ってほとんど評価されてないと言っても良いです。僕ならナイツの塙じゃないけど、99点付けるなぁ。

 

やっぱりメタル雑誌の人が聴いても地味としか思わないんだな。「残念ながら大傑作ではないが」って書いてるけど、大傑作ですよ。あと気になるのは、アル・グリーンアイズレー・ブラザーズからのインスパイアが全く触れられていないことですね。「モータウン」なんてワードが出てきますが、アル・グリーンはハイレコードだし、アイズレー・ブラザーズは初期は確かにモータウンですが、Tネック時代の頃とは音楽性が違っていて、このアルバムはTネック期の影響の方が大きい。「Can't Stop The Rain」なんてアーニー・アイズレーの影響なしに考えられない。

 

www.youtube.com

 

で、このアルバムにタラ・マクドナルドとアナ・マクドナルドの通称マクドナルド・シスターズという女性コーラスが入ってまして、その後どうなったんだろう?と調べていたら結構有名な人になっていたようです。

 

www.youtube.com

 

僕がほとんど聴かないようなジャンルではあるんですが、世界中で活躍しているようです。特にベルギーでは何度もチャートに入っている模様。

 

そんなタラさん、ルークとの思い出も語っています。

 

 

(DeepL翻訳を少し改変)

Luke Morley (Thunder)とのセッションは本当に楽しかった。彼は私が初めて一緒に曲を書いた人だったんです。

 

はて、曲なんて書いてたっけ?と思ったんですが、こんなサイトが。

 

www.downtuned.plus.com

 

1999年9月のアンディ・テイラーとルークのライブですね。サンダーの解散発表がこの年の11月なので、なんらかのキッカケになったライブなのかな?とも思ったりしますが。

 

Then there was the girls, Tara and Anna McDonald. They were a very useful inclusion into the sound and helped assist Luke and Andy's vocals quite nicely. Also, they were a welcome break from having to look at grimacing guitar players all night (smile). You can't beat a couple of good looking girls bouncing around, lifts your spirits it does. There was also time for a solo spot for Tara, who very bravely came to the front to sing a song, approx. mid-set. She performed very well, having a good strong voice and projected her nice warm personality (As an aside Luke is currently writing with Tara and will also produce the outcome).

 

(DeepL翻訳にて) 

そして、TaraとAnna McDonaldという女の子がいました。彼女達はサウンドに非常に貢献してくれて、ルークとアンディのヴォーカルを見事にアシストしてくれた。また、彼女達は一晩中ニヤニヤしているギタリストを見ていたのを忘れさせてくれました(笑)。イケメンの女の子たちが飛び跳ねている姿には勝てない。Taraのソロの時間もありましたが、彼女は勇気を出して前に出て歌を歌ってくれました。彼女の歌声はとても強く、温かみのある人柄がよく出ていました(余談ですが、Lukeは現在Taraと一緒に曲作りをしていて、その結果をプロデュースする予定です)。

 

ていうか、DeepL翻訳すごすぎる。もう訳したい放題です。

 

で、ボウズ&モーリーのライナーノーツ読んだら伊藤政則さんが書いてました。2001年にマクドナルド・シスターズ向けに4曲入りのデモを録音したと。そのうちの1曲が「Freakshow」だそうです。この曲でもマクドナルド・シスターズがバックコーラスしてますね。

 

www.youtube.com

 

マクドナルド・シスターズとサンダーとの関係は2回目の解散の2009年頃まで続いたようです。クリスマスライブの裏ジャケにコーラスクレジットがありました。

www.discogs.com

 

再々結成以後は、別のコーラスが起用されていますが、それはタラが独り立ちしたからということだと思われます。

 

話が逸れましたが、このアルバム、いつか再評価されると良いなぁ。

こんな最高の曲が入っているのに誰もYoutubeにUPしないんだなぁ。せめて公式でUPすればいいのに。

Loving You (Is All I Can Do)

Loving You (Is All I Can Do)

  • ルーク・モーリー
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes

 

ちなみに、この曲を聴いた某音楽評論家が「進歩がない」的な一言で片付けたらしいです。自分は「進歩の有無」を音楽聴くときに全く気にしないんだけどなぁ。たとえ進歩してても自分にとっては「Kind Of Blue」はつまらないアルバム。「Relaxin'」の方が好きだし。ポピュラー音楽黎明期ならともかくとして、数多ある音楽の中からピックアップして聴くような時代に、「これはこの時代にしては進歩がなくてレイドバックしているから駄作」なんておかしな聴き方だと思いますよ。