俺の記憶ストレージ Part 1&2

色事を担当する色男

デフ・レパードの10曲

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別に自粛するつもりはなくても、店がやってないんで家にいざるを得なかったGW。

で、いろんな番組を録画してみていたんですが、最近の自分には珍しくメタル系の番組も見ていました。解説は伊藤政則氏。セーソクさんは、「皆さんご存知の」的な鼻に付く紹介の仕方はしない。見てる側が全く知らない前提で話してくれるから良いですね。

僕は興味があったのはホワイトスネイクデフ・レパード。スレイヤーは1曲しか知らない。スリップノットとかスマパンなども出てましたけど、微妙に知らない。スマパンは世代なので名前は知ってるんですが、当時から今に至るまでほとんど興味がない。

 

ホワイトスネイクは新しめの曲が2曲と、「Is This Love」が演奏されてましたが、やっぱり「Is This Love」の出来の良さと毛色が違う感じ(これ絶対ジョン・サイクスが単独で作ったでしょ感)が印象的。新曲はなんかね・・・あまり好みじゃないかな。

 

で、デフ・レパードですよ。デフ・レパードってかなり有名なバンドではあるんですが結構得体のしれないバンドみたいな扱いを受けてる印象。特に日本では。

HR/HM出身で一般層まで浸透したという意味でいうとボン・ジョヴィに近い立ち位置にいるかもしれないけど、それはあくまでも英米での話であって、日本における知名度だとボン・ジョヴィに大きく穴を開けられている気がしますね。「Living Of A Prayer」「You Give Love a  Bad Name」「It's My Life」というHR/HMを聴かない人でも知っている曲がボン・ジョヴィにはありますが、デフ・レパードにはない。日本での話ですよ。これは自分が高校生だった90年代前半から今に至るまでずーっと変わらない。なんででしょうね・・・。ボン・ジョヴィのその3曲ってのは憂いのあるマイナーコードの曲で、そういうのが肝なのかな。なんか、デフ・レパードの方が曲がカラッとしてるんですよね。普通は逆なんですけど。イギリスのバンドの方が湿っぽくて、アメリカのバンドはカラッとしている。まあ、ボン・ジョヴィもカラッとしている曲多いんですけどね。メガヒット曲はなぜか湿っぽい曲ばかり。あと、ボン・ジョヴィの方が泥臭いというか土臭い。アーシーな曲が多い印象。その辺はアメリカ的。

 

デフ・レパードはグラムっぽいんですよね。スウィートの「Action」のカバーやってましたが、かなりのグラム。

 

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グラム・ロックよりはギターが歪んでいるのでグラム・メタルに近い。ちょっとクワイエット・ライオットみたいな。なので、NWOBHM出身というよりは、なんかLAメタルっぽい感じもしてしまうんです。でもバラードはやっぱりイギリスのバンドだなーという湿っぽさ。要するに結構得体のしれないバンドだなと。

 

初見だと名前がイカツイ感じがあるので、かなり誤解されがちで、高校の頃にデフ・レパードの名前が書いてあるジャケットを見て「俺、こういう激しいのムリ」なんて言ってた友達もいたりしました。自分もデフ・レパードを聴くまでは、NWOBHM出身とかヘビーメタルの文脈で出てくるバンドだし、「レパード(豹)」がバンド名に入っていたら、タイガース・オブ・パンタンみたいな音を想像していたんですけどね。NWOBHMと言えば、アイアン・メイデンとかダイヤモンド・ヘッドとかプレイング・マンティスとかブリッツクリーグとか、初期のメタリカがカバーしてそうなB級ガレージメタルなノリを僕なんかは想像してたんですが、初期2枚はNWOBHMらしさがあるんですが、売れた3枚めからは全然そういう感じじゃない。

 

初めてデフ・レパードを聴いたのは「VAULT」というベスト盤で、一聴して拍子抜け。「これポップスじゃないの?」みたいな。「ああ、こういうのだったのか、そりゃ売れるわー」と思ったものです。

 

デフ・レパード・グレイテスト・ヒッツ

デフ・レパード・グレイテスト・ヒッツ

 

 

ゴリゴリのメタル聴いていればいるほど、軟弱に聴こえるんじゃないでしょうか?ただ、僕は当時ゴリゴリのメタルも聴いていたけど、別にメタルだけ聴いていたわけじゃないので(このスタンスは昔から変わらない)、メロディはポップだし、演奏も上手い。これは確かに良いバンドだなと。

  

ただ、不思議なことに、昔よりさらに幅広く色んなものを聴いてきた今の耳で聴くと、やっぱりデフ・レパードのアレンジはハードロック寄りではあるんですよね。なので、昔はポップスの範疇・・・は言い過ぎとしても、メタルでは決してなくて、ハードロックよりもメインストリームロックなのかなと思ってたんですが、今の耳で聴くとやっぱりハードロック。

 

でも、不思議なことに、カルロス・サンタナが「Photograph」をややラテン寄りのアレンジでカバーしていたり、テイラー・スウィフトと一緒にコンサートやったりと、こういう「メタル」寄りのバンドはなかなかいない稀有な存在だと思います。

 

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ロニー・ジェイムズ・ディオの横で弾いていたギタリストが、テイラー・スウィフトの横で弾いているってのは感慨深いものがあります。(ちなみにヴィヴィアン・キャンベルがミハエル・シューマッハーに見えるのは僕だけでしょうか)

 

最後に自分の好きな10曲。

 

Animal (from Hysteria 1987)

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Photograph (from Pyromania 1983)

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When Love And Hate Collide (from Vault 1995)

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Pour Some Sugar On Me (from Hysteria 1987)

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Love Bites (from Hysteria 1987)

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Armageddon It (from Hysteria 1987)

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Promises (from Euphoria 1999)

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Hysteria (from Hysteria 1987)

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Bringin' On The Heartbreak (from High'n Dry 1981)

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Two Steps Behind (from Retro Active 1993)

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