俺の記憶ストレージ Part 1&2

イッツゴーンヌ!

チャットモンチーとは何だったのか

チャットモンチーとは何だったのか。

 

ということについて、きちんと文章にしたことがあまりなかったんじゃないかな。「完結」をキッカケにちょっと書いてみようと思った。

 

つい先日、2018年の7月4日にラストワンマンコンサートがあった。

 

okmusic.jp

 

このラストライブが話題になったせいで、そこで解散を初めて知った人もいたようだ。「3人だった頃好きだった」とか「2人になってから聴いてなかった」とか「チャットモンチー明るすぎて好きじゃない」とか、そういうツイートを見ながら、色々と思いに耽っていた。

 

一度イメージがつくとそれを拭い去るのは並大抵の事じゃない。チャットモンチーのパブリックイメージ的には「明るく楽しいガールズバンド」だったことは間違いないと思う。「シャングリラ」と「風吹けば恋」「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」「とび魚のバタフライ」、このあたりがチャットモンチーの「パブリックイメージ」と合致する楽曲だった。

 

彼女たちが「Forever Edition」に掲載されたインタビューで公言しているが、「耳鳴り」は突き放す感じがあったので、ライブで乗れるような明るく楽しい曲を「生命力」で書いた、とのこと。この路線といかにもガールズバンド然としたルックスがピタリとハマり一般認知度を得てデビューから僅か2年でオリコンチャートの常連となり、メディアへの露出も増えていった。

 

ただこれはやはり、彼女たちが言うように「生命力」あたりから意識的に行った路線変更だった。「has come」のリリースが2005年の11月。「ガールズバンド」のキッカケとなった「シャングリラ」の発売は2006年の11月。「ガールズバンド」からの脱却を図ったと思われる「染まるよ」が2008年の11月。(奇しくも11月ばかりだけど)意図的に「ガールズバンド」と化したのは13年の活動中、たった2年だけの出来事。たったの2年だけど、この2年間のシングルラッシュ、メディア露出は、この当時に中高生だった人は絶対に多大な影響を受けたと思う。「青春」っぽい歌詞も相まって、思い出とリンクされている人も多いだろう。

 

この頃、自分はとっくに20代後半だったので、思春期とチャットモンチーは全くリンクしていない。リンクしていないからこそ、ずっと聴いていたのかなとも思う。自分の中学生の頃だと、プリンセス・プリンセスとかリンドバーグが近いのかもしれないけど、高校生に入る頃にはもう聴いていなかった。

 

話を戻して・・・

 

CDショップで「チャットモンチーの後継者」みたいなポップを掲げられているバンドは、大抵そういうたった2年間だけの「パブリックイメージ」の語られ方だった。自分としては「チャットモンチーって本当はそうじゃないんだよな」と思いながらも、やっぱり一度人々に植え付けられたイメージは、それを上回る何か別のインパクトがないと、消えないままなんだろう。

 

ちょっと厳しい書き方をすると、結局、新生チャットモンチーでは「ガールズバンド」時代のイメージを払拭できなかったということだ。ただ、そんなことをやってのけたミュージシャンはほとんどいない。ポール・マッカートニーでさえ、ビートルズのパブリックイメージが消えてない。ジャクソン5のリードシンガーから、世界的はポップスターに変貌を遂げた「マイケル・ジャクソン」くらいなんじゃないかな?あとは有吉弘行とか…ミュージシャンじゃないけど。

 

高橋久美子脱退から路線が変わった」とよく言われがちだ。

 

確かに高橋久美子脱退により、アレンジを変えざるを得なくなった。ツーピースになったことにより、ドラムがシンプルになって、パンキッシュと言うかガレージバンドのような音像になったときもあった。かと思えば、サポートメンバーとしてキーボードを入れて一転ゴージャスな音像になった。「チャットモンチー・メカ」ではコンピュータ・ミュージックに挑戦した。ラストライブでは「チャットモンチー・アンサンブル」としてストリングスを入れた編成にも挑戦した。こうやって変化し続けたのが、二人編成チャットモンチーだったわけだけど、実は、僕がチャットモンチーに求めるコアな部分、良質なメロディの部分はデビュー直後からほとんど変わっていない。変わらずと言ったら、ベテランのミュージシャンが陥りがちな、メロディの手癖化(=マンネリ化)と捉えられてしまいそうだが、そうではなく、コアな部分のメロディの良さは残ったままだった。だから解散まで飽きることなく聴き続けることができたのだと思う。もちろんスリーピース時代の、高橋久美子のテクニカルなドラムと福岡晃子の刺激的なベースラインもロックバンドとして魅力的だったけど、それ以後も十分魅力的だった。

 

だから、僕にとってのチャットモンチーとは、変わらずに変わっていったバンドでした、というお話。

 

本人たち曰く、「チャットモンチー・メカ」がチャットモンチーの名を冠して良い最終ラインだったとのことだ。

だけど、「誕生」には今までと遜色のないメロディがあった。チャットモンチーの名を冠してしまうことで、届くべきところに届かなくなってしまうなら、看板を下ろしてもいいだろうと思う。自分が求めていたのはチャットモンチーという名前での作品でなく、橋本絵莉子が書いたメロディだった。「完結」してより自由に創作活動ができるのであれば、それに越したことはないし、聴いてみたい。

 

さて、ラストコンサートですが、自分は札幌在住なので簡単に武道館には行けない。

だから映画館のライブビューイングで見ました。後日また感想をアップします。

 

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