日時:
2011/5/15
会場:
メンバー:
セットリスト:
1.少年のジャンプ
2.レディナビゲーション
3.とび魚のバタフライ
4.シャングリラ
5.謹賀新年
6.桜前線
7.Boyfriend
8.バスロマンス
9.バースデーケーキの上を歩いて帰った
10.草原に立つ二本の木のように
11.涙の行方
12.Last Kiss
13.染まるよ
14.風吹けば恋
15.Last Love Letter
16.拳銃
17.余韻
アンコール
18.恋の煙
19.ハナノユメ
メモ:
「見れるときに見ておこー」というのが、今年初めに亡くなった村田和人さんの名言ですが、本当にそうですね。この後にドラムの高橋久美子が脱退します。見ておいてよかった。当時の拙い記録、当時やっていたミニブログ(というかTwitter)から転載します。
開演前だけどすでにかなり並んでいる。 (@ zepp札幌)
入場待ちだが一歩も動かず。大体Zeppみたいなキャパのところでワンドリンク強制って無理があるんじゃないか。開演までに全員入れるとは思えん。しかも待ち時間寒すぎる。
チャットモンチーの最近の路線に不満な人もいるみたいだけど、個人的にはわかりやすくキャッチーな路線からマニアックな路線(個人的には好きだ)にシフトしたんだと思う。ビートルズで言うとリボルバー、ユニコーンで言うとヒゲとボイン、コステロで言うとインペリアルベッドルーム、みたいな感じ?
そういえばチャットモンチー@Zepp Sapporo、Awa Comeの曲を1曲もやってなかった。他の県ではやっていたらしい「すだち酒で乾杯」は聴きたかったのだけれど
チャットモンチーのライブ、「涙の行方」みたいなポリスを彷彿とさせるレゲエの曲でつっ立って聴いている客が殆どだったのが謎だった。あんなにのりやすい曲はないのに。
「You More」が巷で低評価だったのが納得いかなかったようです。ま、メジャー路線な初期3作に比べると、インディーっぽいというかガレージっぽいのは確かですけど、曲は全然良いと思いますよ。ま、聴いてる層がそういう層だったので拒否感があったってことなんでしょうけど。
チャットモンチーのパブリックイメージ的に「明るく楽しいガールズ・ポップ」みたいなのがありますが、それは「シャングリラ」〜「とび魚のバタフライ」〜「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」〜「風吹けば恋」あたりのイメージから来るもので、彼女らの多彩な音楽性からすると氷山の一角で、全体からするとマイノリティーな気がします。
最初期の頃の曲には、そういう路線は殆どありません。メンバー自身、「シャングリラ」のヒットには戸惑ったそうですし。ちなみにこの頃、もう一花咲かせたいとバンドの方向性を提案したら、高橋久美子が気持ちが付いていかないと言って脱退してしまうのですが、もう一花というのは「シャングリラ」のことなのか、これは少し気になる話ではあります。
「You More」自体は当初2011年3月発売の予定で、直前に札幌のラジオ局にもプロモーションに来ていたりして、僕は無職だったんで平日の夕方のラジオでそれを聴いていて発売を心待ちにしてましたが、東日本大震災が発生し発売延期になったのを記憶しています。
このライブに行くと決めたのが、ライブの4日くらい前で普通にチケット取れました。チャットモンチーの一時期のメディア露出も落ち着いてきた時期で、割と簡単に取れました。
このライブの半年後、高橋久美子の脱退発表がありました。ものすごく驚きましたが、そもそも教職に就きたかったのに無理に誘ってたらしいし、やむを得ないのかなと。ただ「Last Love Letter」のPVと違うじゃん!ってのは思いましたね。ま、ジョンBチョッパーとか、川西幸一さんみたいに戻るかもしれないですけどね。映像作品「鳴るほど」では高橋久美子脱退ドキュメンタリーですが、やっぱり本編最後の「余韻」の感極まった感じは見るのもキツイですね。「余韻」の歌詞がまたクルんだなぁ。
高橋久美子は歌詞の素晴らしさもさることながら、プレイヤーとしても凄い。女性ドラマーでこんなに上手いなと思ったのは初めてでした。彼女が好きなボン・ジョヴィのティコ・トーレスにはあまり魅力を感じないのですが、高橋久美子のプレイは素晴らしい。「Last Love Letter」なんて特にね。フルタイムでなくて良いから、パートタイマーとして復帰してくれても良いのにな、と。ちなみに、今のサポートメンバーの北野愛子さんもとても上手いですね。
個人史としては、東日本大震災を目の当たりにし、第2次モラトリアム期はもう終わりにしようと再就職活動を始めたのが2011年の4月。で、面接を3回ほど行い、5月には決まりました。それが3社目の会社(今の会社)で、このライブは入社して一週間も経ってない頃ですね。同じIT業界とはいえ、今までとは業態が全く違うエンタメ系。不安と期待が入り混じった頃でした。