俺の記憶ストレージ Part 1&2

色事を担当する色男

Make It Easy On Yourself 〜涙でさようなら〜

 バカラックの曲で一番昔に聴いたのはおそらくカーペンターズの「Close To You」だろう。もちろんバカラックという作曲家の名前などその時は知らなかった。

 

その次に聴いたのはビートルズの「Baby It's You」。シュレルズのオリジナルバージョンは余りにも古臭い感じがして好きではないが、ビートルズのバージョンは好きだった。特に「Live At The BBC」のバージョン。

 

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「Please Please Me」は、タイトルソングと「I Saw Her Standing There」以外のオリジナル曲は過渡期といった感じでそれほど好みではないが、この曲を含めたカバーの出来は素晴らしい。これをはじめて聴いた時もバカラックの曲というよりは、ガールズグループの曲をビートルズがカバーしている、という感じで聴いていた。

 

バカラックの名前を意識しはじめたのは完全にエルヴィス・コステロの影響。盟友ニック・ロウと二人で演奏している「Baby It's You」とか、

 

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まだUKパンクの風が吹き荒れている70年代後半にカバーしたバカラックの「I Just Don't Know What to Do with Myself」とか(その姿勢がパンク!)ですね。この辺りを聴いて、バカラックという名前を知りました。

 

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で、決定的なのがバート・バカラックエルヴィス・コステロの「Painted From Memory」。

 

ペインテッド・フロム・メモリー [ツアー・エディション]

ペインテッド・フロム・メモリー [ツアー・エディション]

 

 

恥ずかしながらこのアルバムが出た頃はコステロの新譜を追っていなかった時期なので、リアルタイムで聴いておらず、3年後くらいにやっと聴きました。たとえリアルタイムで聴いていたとしてもバカラック的な、ポピュラー・ミュージック的な世界というか、MOR的なものに拒絶反応を示していたかもしれない。だけど、大学生から社会人になって、日々の激務に疲れていた時にこのアルバムを聴いて、すっと入って来たんですね。癒やしになったのでしょう。

 

しかも昔はそれほど上手いと思っていなかったコステロのボーカルがこのアルバムでは滅茶苦茶上手いのです。それまでハイトーンボーカルこそが素晴らしいと思っていたのに、バリトンで優しく時には情感を込めて歌う姿が素晴らしいと思ったのですね。

 

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で、なんで今バカラックのことを書いているかというと、ブートで聴いたコステロの「Make It Easy On Yourself」が凄く良かったから、というだけの理由です。残念ながらユーチューブとかには無かったんですが。無かったのでジャッキー・トレントのバージョンを。今のヘビロテ曲です。

 

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バート・バカラック・プレゼンツ・スウィート・メロディーズ

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