エルヴィス・コステロの自伝が海外で発売されて、そのサントラ盤が日本でも発売されました。自伝は当然英語なので買ってませんが、XTCやらバカラックやらも分厚いヒストリー本が翻訳されて出てるのでこれも出してほしいなあ・・。
それで、サントラは僕も当然買いましたが、収録曲はほぼ既発曲で、Previously Unreleased な曲は2曲のみ。
そのうちの1曲、「April 5th」はロザンヌ・キャッシュらと共作した曲で、DVDソフトの「Spectacle」でリリースされてるといえばされてる。SoundCloud にもあるので、初CD化ってだけですね。「I Can't Turn It Off」は完全にPreviously Unreleased で、作曲クレジットがD.P.コステロという、例の過渡期のペンネームだというのがニヤリとさせてくれます。デクラン・パトリック・マクマナスでも、エルヴィス・コステロでもなく、デクラン・パトリック・コステロ。コステロは母方の性だそうです。ネルソン・ピケみたいなもんです。ソウトマイヨール。ちなみにこの曲は、1stアルバムでバックバンドを務めたClover(ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュースのザ・ニュースの前身バンド)とアトラクションズのピート・トーマスと、ドゥービー・ブラザーズのジョン・マクフィーを従えた2007年のライブで披露されています。この曲の時はソロでしたが。
それで、肝心のサントラ盤ですがベスト盤だとメディアで紹介される割にはなかなか初心者に優しくない選曲だなぁと。初めて聴いた人は、「幅、ひろっ!」と思ってしまうのではないか。(それが彼の魅力ではあるんだけど)
・She / Elvis Costello
おれコステロ知ってるよ、「She」の!と言われたことが、今まで数回ありますが、その度に、ああ、カバーだけどね、というのが辛いです。でも良い曲であることには違いないし、知名度もあるのでこの曲から摑んでみたい。
・Toledo / Elvis Costello & Burt Bacharach
バカラックとのコラボで一番アピール出来そうなのがメジャーキーなこれかなーと。バラード連発でバラード歌手かと思わせておいて〜からの〜
・No Action / Elvis Costello & The Attractions
2ndの冒頭。ポップ・パンク・チューン炸裂。せわしないドラムがD.P.(注 デクラン・パトリックに非ず)のBurnを彷彿とさせるため、ハードロックファンにもアピールできるでしょう(趣旨から外れるが)。メロディは元祖メロコアと言ってもよいのでメロコア好きにもアピールできるでしょう。アトラクションズのコーラスはちょっとアレなせいか、コステロ自身の多重録音のコーラスで、ビーチボーイズ好きにもアピールするでしょう。何よりも、高校の頃の友達にこれを聴かせると盛り上がっていたのを思い出したら、やっぱりこれを選ばざるを得ない。
・Radio Radio / Elvis Costello & The Attractions
ここから先は流れで、POPチューンを連発。
・Accidents Will Happen / Elvis Costello & The Attractions
自分が生まれてはじめて聴いたコステロの曲が、これ。一発で気に入ったので入れてみました。
・Oliver's Army / Elvis Costello & The Attractions
全英チャート的にはこれが最も上位だった気がする。違ったらゴメンナサイ。
・(What's So Funny 'bout) Peace, Love & Understanding / Elvis Costello & The Attractions
ブリンズリー・シュウォーツのカバー。確か、キムタクのドラマ「ビューティフル・ライフ」で挿入歌として流れてて、おおっ!と思いました。
・(The Angel Wanna Wear My) Red Shoes / Elvis Costello
一時、とくダネ!のオープニングテーマでしたね。ポール・マッカートニーとの共作。ポールはヘフナーでベース弾いてます。
これでコステロ良いなと思ったら、ディープゾーンへ移行すれば良いかと思われます。