俺の記憶ストレージ Part 1&2

寂しさは琥珀となり密やかに輝き出す

サンダー Part22:9th「Bang!」、そして再解散

 

バン!

バン!

  • アーティスト:サンダー
  • 発売日: 2008/11/19
  • メディア: CD
 

 

 

2007年から2008年にかけてのサンダーは通販限定でEPを次々とリリースしました。

 

まず2007年10月に「Six Of One」。最初の3曲は新曲。後半3曲は既存曲のライブバージョン。

 

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まず2008年4月に「...Half A Dozen Of The Other」。これも最初の3曲は新曲。後半3曲は既存曲のライブバージョン。

 

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 で、2008年11月、「Bang!」と同日に「The Joy Of Six」がリリース。収録曲は既発曲の別バージョンと新曲で構成されてました。これの収納ケースが前の2枚を収納できるようになっていてEPボックス的な装いになってました。

 

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これらのEPに入っていた新曲ですが、正直なところ、まあアルバムに入れるのはちょっとなぁという曲が大半、というのが自分の感想です。50点から60点くらいの曲がたくさんあるなぁという・・・。レア・トラック集とかBサイド集みたいなクオリティ。

 

これらは当時サンダーのオンラインストアでしか購入できなく、日本盤はリリースされる気配がないなぁという雰囲気だった。

 

2008年頃は、サンダーの解散から10年近く経っていて、解散を決めた1999年頃はネット通販なんてまだまだ普及してなかった頃だったけど、この頃になるともう普通にAmazonで買っていた時期。ネット通販にも抵抗なくなってました。1999年のサンダーはレコード会社に疲れて解散したけど、再結成後はその問題はDIYでクリアしていたため、結果作りたい時に作って出したい時に出す、みたいなことが可能になってました。結果、もともと多作なルークはさらに多作になると。

 

ちなみに、Amazonは過去すべての注文履歴が見えるので調べてみたら、自分が買った最古の記録は2003年でした。

 

で、「The Joy Of Six」と同時リリースされたのが「Bang!」で、正直アルバムジャケットどうにかならなかったのかなと。前作のメタルチックなのもあれですが、これはこれで、なんかよくわからんコンピレーションじゃないんだから・・・という思いが拭えず。

 

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ただ、ジャケットはともかく中身は結構好み。再結成後では一番好みかもしれません。

 

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1曲目はアルバムに先駆けて、ネットで無料配信されてた「On The Radio」。リーダートラックになります。曲調は前作の流れのAD/DCにストーンズ「ギミー・シェルター」をくっつけたみたいなシンプルなロック。

 

「Radio」がタイトルに来る場合、ラジオに対する大肯定か大否定のどちらかですね。肯定するケースはラジオから流れる音楽が俺を作った、ありがとう的な歌詞。否定はプロパガンダやってるの許さんとか、特定の曲ばかり流しやがって的な歌詞。

エルヴィス・コステロの「Radio, Radio」は否定、布袋の「Radio Radio Radio」は肯定、横山健の「I Won't Turn Off My Radio」は肯定。クイーンの「Radio Ga Ga」は鼓舞する感じかな。

で、これは大否定の曲。「俺らの曲全く流れないんですけど?」的な歌詞。なので毎週ラジオをやってる伊藤政則さんは「気持ちは分かるけど、今それを主張する意味あるかなぁ」的なことを言ってました。僕はまあフラストレーション溜まってんだな、みたいな感じで良いんじゃないの?って思ってたんですが。

たしかに当時すでにインターネット時代ではありましたが、インターネットあるから良いじゃんって状況ではない。ここから数年後にテレビはオワコンと言われ始めましたが実際そんなことなく2020年の今現在でも相変わらずテレビの影響力は強いわけで。

英国のラジオ事情は知りませんが、やっぱり影響力は強いのかな?そこに文句言いたくなる気持ちは分からなくはない。

 

全体的には前作にも増してルーツっぽい音作りアレンジがなされていて「Have Mercy」とか「Turn Left At California」なんかはカントリー風。

 

個人的に好きなのは「Watching Over You」。共作者のアンドリュー・テイラーはアンディ・テイラーの子供だそうで。どこかでアンディ・テイラーとの共作と書いていたけど正確ではないです。

 

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それと、「Love Sucks」。これは Bowes & Morley でやっててもおかしくない曲で、Bowes & Morley プロジェクトがなくなったから、サンダーでやってしまおうか、的なことだと思います。ルークソロの「This World」にテイストが近いかな。

 

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これもなにか日本盤が出るんだか出ないんだか分からないまま英国での発売日近くになり、何のアナウンスもされないので結局輸入盤を買った記憶があります。ようやく国内盤がリリースされたのが2週間以上あと。アナウンスが遅い。それで結局国内盤も買ったのですが、リリースされるの分かっていたら輸入盤は買わなかった。しかも国内盤のボーナストラックは先のEPに入っていたのでライナーノーツしか特典なかった。前作前々作はビクターも盛り上がってたのに、この頃は明らかにやる気が無くなってる感がありましたね。まあ親会社が吸収合併やらでフワフワしてたってのもあったんでしょうが。

 

で、翌年2009年1月に「サンダー解散」という文言がネットで流れます。

 

自分は確か、mixiのサンダーコミュニティで見たんですが、「サンダー解散」という文字をみて、「何を今更・・・」と昔のサンダー解散の頃の思い出を語るスレでもできたのかと思って開いたら、何やら再度解散するみたいなことが書いていて、唖然とした記憶があります。

 

要するにダニーが忙しすぎてもう回らない、ということだったようです。確かにバンドのリードシンガーで、かつマネージメントもしていて、マネージャーどころかバンドのバックカタログの管理みたいな事務作業までやっていた確かに忙しすぎる。かといって、その仕事をアウトソースするほどの財力はサンダーにおそらくなかったんでしょう。

 

解散の話し合いは突然発生したようです。2008年の終わり、「Bang!」のリリース後のクリスマスショーの後に設けられた「次何作ろうかね」的なミーティングの際に、「これで終わりにしたい」とダニーが発したのがキッカケ。続けたいなら別のシンガーを探してくれ、ということになって、ちょっと検討したものの、「サンダー=ダニーの声だろう」ということになり、断念し解散が決定したようです。
 
すでにアナウンスされていたサンダーの「Bang!」の日本ツアーは、解散ツアーとなってしまいました。一番最後のライブはDVD化されてますが、1曲目が「Loser」だったのに、ダニーが「Dirty Love」と間違えてしまう、というハプニングもあり。1回目の解散もオーラスの「Dirty Love」がグダグダになってしまってましたが。

 

とにかく、これでサンダーは再解散してしまいました。ただ、「ダニーが忙しすぎて嫌になった」から解散ってことはダニー次第ということで、ダニーがやる気になったらやるのかなと思いつつ・・・。