俺の記憶ストレージ Part 1&2

寂しさは琥珀となり密やかに輝き出す

21th Elvis Costello (Part XII) -「The Return Of The Spectacular Spinning Songbook」

2011年リリースのライブ盤。ロックなコステロ聴きたきゃこれ聴けという盤。

Return of the Spectacular Spinning Songbook

Return of the Spectacular Spinning Songbook

  • アーティスト:Elvis Costello
  • 出版社/メーカー: Hip-O Records
  • 発売日: 2011/12/06
  • メディア: CD
 

 

もともとは、ステージ上にあるでっかいルーレットを回して、止まったところの曲を演奏するというコンセプトのコンサートが1986年にあって、それのリバイバル版のツアーが2011年にあり、そのツアーのライブ盤がこれ。

 

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オリジナルの1986年盤は、「Blood & Chocolate」のリイシュー盤に写真が載っていて、見るからに楽しそうなライブで、すごく見てみたいと思ってました。なぜか子供の頃見た、伊東四朗が司会の「ザ・チャンス」を思い出しましたが・・・。
このアルバムの発売から2年後の2013年に、このルーレット(Spinning Wheel)を持って日本に来ることになり、自分は札幌から東京まで参戦しましたよ。幸運なことに、仕事の出張が重なったので交通費は会社持ちになって浮いたので、3Daysあったところ、2Days見ることができました。そのうちの東京ラストの日は、WOWOWでも生中継されて、かなり好評だった記憶があります。ちなみに、客席にいる自分も少しだけ映り込んでいる。

このコンサートに関して誤解がありそうですが、全部ルーレットで決めるわけではなく、セットリストはある程度は決まっている中で、ルーレットコーナーが何回かあって、そのコーナーで止まった曲を演奏する、という感じ。ルーレットによって選ばれた曲に関連する曲が連続で演奏することもあります。例えば「Girl」というところに止まったら、「This Year's Girl」「Party Girl」「Girl's Talk」、ビートルズの「Girl」といった具合。

あと、お客さんがステージに上げられることもあるんです。それでその人からリクエストを募って演奏することも。自分が仮にステージに上げられたら何をリクエストするかな・・・。「Love For Tender」とか「Country Darkness」とかかな。「No Hiding Place」なんかも・・・。

 

それにしても、数あるレパートリーから、急に決まった曲を演奏するってのは凄いの一言。これもひとえに、バックバンドを長年固定してたから為せる技ですね。この人たちがベストドラマーとかベーシストとかキーボーディストみたいなやつに選ばれないのが不思議でならないです。演奏も良いですが、コステロのボーカルも最高です。デビュー時より確実に上手くなってる。

 

この日本でのライブの後にロキノンの渋松対談で、コステロは客のニーズの応えてパフォーマンスしている、と書いていました。確かに、フェスで曲数が限られているにも関わらず、ヒット曲をやらずに新曲だけでセットリストを構成するバンドもありますよね。心意気というかスタンスとしてはそういうのも分からなくは無いし、理解してあげたいなぁとは思うのですが、やっぱりベストヒット的なセットリストも見たいなぁというのも本心。コステロの場合は、特に初期の曲なんかは短い曲が多いので、初期の曲も多めにセットリストに入れやすいというのはあります。新しい曲もやりつつ、古い曲もいれつつ、マニアが喜びそうな曲もいれつつ、と彼の場合、セットリストには結構拘っている印象があります。

象徴的だったのは自分が見た2013年12月12日の公演。お客さんからのリクエストで「The Imposterが好きだからやってほしい」と言われたコステロ。おそらくその時のレパートリーにないから…一回と断ったんだけど、数曲後に「The Imposter」を演奏したのです。ほぼ即興に近い感じなので、コステロも歌詞飛んだり、バンドメンバーうろ覚えっぽい感じでしたが、それでもやっちゃう。で、コステロ自身はそんなに気に入ってる曲じゃないはずなんですよ。でもやってくれる。激レアなものを見れて良かった。こんな感じですごくサービス精神旺盛な人。あと、日本だと「She」と「Smile」も演ってくれるんですよね。優しい。

 

ちなみに、私が同じように敬愛する山下達郎さんも、ファンに「もうクリスマス・イブは演奏しなくてもいい」とか言われるらしいんですが「今日はじめて来るお客さんもいるから、クリスマス・イブは絶対にやめない」と言っています。

 

ところでこのライブ盤ですが、いわゆる、「普通」のライブ盤をリリースするのは実はこのときが初めてだった気がします。

 

「Live At The El Mocambo」は流通経路が限られていた上に流通枚数も少ない激レア盤(オリジナルの場合)。
「Live At Hollywood High」は1978年のライブですが2010年リリースで、言わば発掘ライブ的な扱い。
「Deep Dead Blue」「My Flame Burns Blue」はアトラクションズ/インポスターズではない企画盤のような扱い。
「Costello & Nieve」も限定盤ボックスで流通量少ない(持ってますけどね)。

 

ということで、インポスターズとのバンドサウンドが目一杯聴けるこのアルバム。

ニューアルバムが出る度に「ロックなコステロを期待していたのに」とか「ロックなコステロが聴きたい」とか「すっかりバラード歌手になってしまった」と言うならこれを聴けば良いんですよ!

買う場合はDVD付きの盤がお勧めです。DVDには曲目違いで入ってます。とは言っても7割くらいは同じですが。

 

それではおなじみの曲たちの名演をどうぞ〜。

 

・I Hope You're Happy Now 

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・Radio Radio

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・Everyday I Write The Book

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・God Give Me Strength

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・I Want You

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・(What's So Funny 'bout) Peace, Love & Understanding

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ラストに「The Kids are Alright」の一節。

 

お次は「Wise Up Ghost」。