レコード・コレクターズの最新号は「ビートルズの遺伝子」という特集。
取り上げられていたのは洋楽ばかりで、邦楽も見てみたいなとは思ったんですが。というか、今時、邦楽と洋楽で分けるのもなんか不思議な気がするんですがね。日本とそれ以外ってことですからね。ドメスティックなものを意識しすぎな気がしないでもない。
それはともかくとして、僕が気になるのはエルヴィス・コステロの曲として何が選ばれているかということ。本編では3曲ピックアップされてました。
・Miracle Man (My Aim is True -1977)
ジョン・レノンっぽいということで選ばれてました。確かに吐き捨てるような歌い方はジョンっぽいかもしれない。ただ、演奏がやっぱりアメリカン・ロックなんですよね。
・Accidents Will Happen (Armed Forces - 1979)
死ぬほど好きな曲ではあるんですが、これをビートルズっぽいと思ったことは一度もないなぁ。二拍でコードチェンジしまくる曲ってビートルズにありましたっけね。
・The Loved One (Imperial Bedroom - 1982)
まあ、これは分かる。このアルバム自体、サージェント・ペパーズみたいなものなので。でももっとビートルズっぽい曲はこのアルバムにあると思います。
「Power To The Pop」というコンピも今回の特集では取り上げられていて、そこではこの曲がチョイスされてました。
・Veronica (Spike -1989)
これはビートルズっぽいというかポールっぽいですね・・・というかポールとの共作なので当たり前なんですが。
で、選から漏れたけど個人的にこれはどうでしょうというのも今回ピックアップしてみました。
・No Dancing (My Aim is True -1977)
最後のコードがビートルズ的。
・You Belong To Me (This Year’s Model - 1978)
イントロのギターがジョージ・ハリスン的で、キーボードのフレーズが「Taxman」。つまりジョージ・ハリスンのオマージュなのかなと思ってます。
・Party Girl (Armed Forces - 1979)
エンディングが「You Never Give Me Your Money」。
・…And In Every Home (Imperial Bedroom - 1982)
こっちの方がサージェント・ペパーズ全開だと思うんです。
・Everyday I Write The Book [Alternate Version] (Punch The Clock - 1983)
オリジナルはR&B/Soulに思いっきり舵を切ったアレンジなんですが、デモバージョンはこういうアレンジだったようで、たまにこのアレンジでライブもやっていたようです。初期ビートルズ、というかマージビート的。
余談ですが、個人的には、「Spinning Songbook」のバージョンが一番好きです。
・I Hope You're Happy Now (Blood & Chocolate - 1986)
これもマージビート。
・Under Lime (Look Now - 2018)
これはサージェント・ペパーズよりは、マジカル・ミステリー・ツアーの頃の方が近いのかも。
あとなんかあったかな・・・思い出したら随時追記していきます。
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- 作者:
- 出版社/メーカー: シンコーミュージック
- 発売日: 2018/11/30
- メディア: ムック