俺の記憶ストレージ Part 1&2

寂しさは琥珀となり密やかに輝き出す

北海道日本ハムファイターズ 2019 後半戦ベストゲーム

シーズン終わってヒマだーー!!

 

今年はちょっと何が何だか分からない、ジェットコースターのようなシーズンでした。

交流戦頃までは勝率5割周辺をウロウロしながら、交流戦が明けてから怒涛の快進撃で7月終わりには首位ソフトバンクに0.5ゲーム差まで迫り、ホームゲームの多い8月に突入した途端、急失速・・・。

打撃陣は8月揃って不調になりました。まあ好不調の波があるのは当然として、今年のファイターズはその好不調のタイミングが主力選手に同時に来てしまっていた、というのがポイントで、打ちまくる月とそうじゃない月の落差が大きかった感じ。

あとは純粋にホームラン不足ですね。レアードの穴は大きかった。長打力がなく警戒されないのでどんどん勝負してくる。勝負されても長打力が不足しているので点が入らない。

ノーアウト12塁で、普通なら2点くらい入るでしょ、というところでも入らない。優勝した西武なんかは、ノーアウト12塁だと5点くらい入りそうな気がしてしまう。

戦術が批判されたこともありました。特にショートスターターやオープナー。だけど、ピッチャー陣はショートスターターを多様しなくてはならない状況に陥ったってことですかね。それが夏場以降に負担になっていったと。勝ちパターン継投も終盤は打ち込まれるシーンが多々ありました。

ショートスターターなんてやめろ、という人がたくさんいましたが、そうじゃなくて、そうならざるを得ないほど故障やそもそもの弾不足で先発ピッチャーが不足してた、ということなのかと。確かに失敗した試合も多くあったけど、野球に限らず失敗から学ぶことは大きいのでこれが来シーズン以降生かされれば良いんじゃないかと思います。

 

そして・・・


大失速に終わった後半戦でもやっぱり魅せた試合はあるわけです。全体としては勝率は5割を切ったとしても、個々で魅せた試合もあるし、負けた試合でも輝いた選手はいる。

野球というのはよく出来たスポーツで、チームが駄目だったとしても個人記録でタイトルを取るチャンスがあって、これを楽しみに見ることもできるというのが、よく出来ているなあと。
毎日観れるスポーツってのもかなり良くできてる。ハードなスポーツは数日空けないと試合できないわけですが、野球はできる。ピッチャーだけは数日空けないとだめなんですが、野手は週休一日制で出来る。単純にそれだけ収益も上げることが出来るし、ファン側の立場としても前の日に負けて陰鬱な気分だとしても次の日に快勝してくれるかもしれない。

あといろいろ絶妙なんですよね。完全に個人競技でもないし、完全に団体競技って訳でもない。ホームランも良いくらいの割合で飛び出すし、バランス調整的にも良い。

球場の形や大きさが違うってのもデメリットかもしれないけど、地域の特色があって面白いなぁと個人的には思うし。

(ゲーム屋稼業としては大変参考になるシステムです)

 

さて、そんな大失速した後半戦のベストゲームを3つ選びました。

 

① 7.16 福岡ソフトバンクホークス vs 北海道日本ハムファイターズ [13回戦]

結果: ○ 3-2

 

オールスター明けの後半戦最初のカードは、恐怖のソフトバンク戦。怪我で主力が抜けていてもソフトバンクは強い。とにかく強い。
去年は前半戦で大きく勝ち越したけど、勝ち越しを決めた終盤戦は負けまくった。そして今年前半戦もすでに大きく負け越し。
ソフトバンクは苦手と得意を繰り返しているイメージ。

そのカード2戦目は先制されるものの4回に追いつき、その後緊迫したまま9回へ。
相手ピッチャーは、故障中の森唯斗の代わりに抑えを任されたルーキーの甲斐野が同点で登板。先頭バッター中田は四球で出塁。
その中田に変えて俊足の中島卓也を代走で送る。しかし、ピッチャーは中島卓也の足を警戒してしまい、渡邉諒に当ててしまう。
これでノーアウト12塁。DHの田中賢介が得意の送りバントで、1アウト23塁。
基本的に延長に入ると、どうしてもホームチームが有利になるので、絶対に9回で決めてやる、とばかりに惜しみなく選手交代をするベンチ。
代打で杉谷拳士を出すも申告敬遠で1アウト満塁。
続く石井一成は空振り三振に倒れ、巨人からトレードされたばかりの宇佐見が代打で登場。
最大にチャンスであり、最大のピンチでもある。この時点で同点だが、ここで点を取らないとほぼ負けるような采配。
しかしここで点を取れば9回を抑えれば勝てる。痺れる打席だった。

結果、四球の押し出しで勝ち越しでこれが決勝点となった。
派手なホームランやタイムリーで勝ったわけではないので派手な試合ではないが、ベンチの執念で勝ち取った渋い試合だった。
ターニングポイントは中島卓也の足で動揺したデッドボールだったと思う。

 

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② 7.27 埼玉西武ライオンズ vs 北海道日本ハムファイターズ [17回戦]

結果: ○ 10-6


この日は個人的にキャンプに来ていた時の試合で、リアルタイムでは見ていなくて、HBCラジオの中継で Radiko で聞いていました。
西武とは基本的には総力戦になる。相手は打力が群を抜いている。浅村が抜けてもまったく関係ない。12チーム中でも間違いなくトップだと思う。
しかし問題は投手陣で、打つけど打たれるのがここ数年の西武ライオンズというチーム。
なので、西武に勝つにはどれだけ打つかにかかっている。抑えようとしても抑えきれないのがこのチーム。
カード2戦目のこの試合は序盤から西武ライオンズのペース。3回までに4点取られてしまう。しかし、5回にビッグイニングが訪れる。
ここまで無得点だったファイターズは平沼清宮のヒットと西川の四球で満塁。大田泰示のタイムリーで2点返した後、近藤はエラーで出塁し再び満塁。
中田はファイルフライに倒れるが、渡邉諒が犠牲フライで1点追加し、1点差。
ここで3年目の石井一成。石井一成は去年、メットライフドームで行われた試合でエラーし、それが原因で敗戦し、戦犯呼ばわりされた過去を持つ。
選手会長中島卓也にも優勝を逃した原因は石井と言われてしまったほどだ。
その石井が去年の雪辱を晴らすべく、逆転の2点タイムリスリーベースを放つ。こんな感動するシーンがあるでしょうか?
その後も順調に点を重ね、最終的には10−6で勝利する。

で、これはツイッターのトレンドになったのですが、ライオンズはこの試合、6本のソロホームランを打ってるんですね。
それでライオンズが負けるという謎試合。
対するファイターズはホームラン0本。安打数はファイターズは16安打で、ライオンズは10安打。長打力はないけど繋いで点を取るという典型的な試合となりました。

 

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ちなみにこの次の試合は、序盤で大量ビハインドながら、9回表で近藤健介が同点スリーランホームランで追いつくも、
延長10回裏で中島卓也のエラーでサヨナラ負けという試合になりました。
この試合はこの試合で面白かったんですが、この敗戦後、プツッと糸が切れたように負けが多くなります。
ライオンズ相手の3連戦、打撃はかなり良かったのですが、この感覚のまま他球団と戦ったら、まったく打てなくなってしまい、
調子を狂わされたのではないかと思います。
ターニングポイントはこの3連戦だったのではないかと思わされるカードでした。

 

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③ 9/15 札幌ドーム 日本ハム vs ソフトバンク [22回戦]

結果: ○ 7-5


8月から9月にかけて大型連敗を2度も経験し、一時は最下位まで落ち込んだファイターズ。優勝争いはソフトバンクと西武の一騎打ちで一進一退の攻防だった。
今年、ソフトバンクには大きく負け越している。どうにもソフトバンクに勝てるイメージが沸かない。
特に、8月10日の試合は、渡邉諒が千賀から打った逆転スリーランホームランを打ったにも関わらず敗戦してしまい、
どうあがいてもソフトバンクに勝つイメージが沸かなかった。この日も序盤から4点を失い、また負けか・・・と諦めていたのだが、
ジワジワと差を詰め、1点ビハインドで迎えた8回。またしてもピッチャーは甲斐野。
この頃は、森唯斗がクローザー復帰し、甲斐野は勝ちパターンでのセットアッパーを任されていた。
しかし、先頭の西川大田と連続ヒットで、ノーアウト12塁。近藤はセンターフライに倒れたが、4番中田が意地のタイムリーで同点。
続く渡邉は四球で満塁。ここで6番の清宮幸太郎

今年の清宮は色々あった。栗山監督からキーパーソンは清宮だと期待をかけられたが、オープン戦で有鈎骨骨折により離脱し、
開幕には間に合わず、復帰は交流戦まで待たなければならなくなった。
復帰後すぐは調子良かったのだが、徐々に怪我の影響もあったのか成績は落ちこみ、なかなか結果を出せないまま、打率は1割台に落ち込むも
将来性を買われてスタメン起用が続く。
守備位置もDHだったりファーストだったりレフトだったり様々。中田が怪我で離脱した時は、低打率にも関わらず4番を任されていた。
そして、なんと言っても同世代の村上宗隆の存在は焦りにも繋がっていただろう。

そんな清宮に勝ち越しのチャンスが訪れる。しかし、清宮の場合、チャンスは訪れるがあっけなく凡退に終わるシーンがこれまで目立っていた。
初球は空振り、2球目は見逃しで早々と追い込まれる。これは同点のままイニング終了かと思われた。
が、4球目を引っ張り、2点タイムリーヒットで勝ち越し。当たりこそ良くなかったがこれが決勝点。

インタビュアーが「タイムリーツーベース」と言ったが清宮は、「いや、シングルです」と訂正したのが印象的。
実は自分も興奮していてツーベースだと勘違いしていたからだ。それくらい印象的なタイムリーだった。

 

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次点はこれですね。

7.31 北海道日本ハムファイターズ vs 東北楽天ゴールデンイーグルス

 

7回に石井一成の打った打球が、外野フェンスにスッポリハマる。フェンススッポリ・エンタイトル・タイムリー・ツーベースという謎ヒット。これもいい試合でした。今年の楽天戦はなかなか印象的なシーンが多かった気がしますね。スギノールの左右両打席ホームランとか、スギノールのサヨナラタイムリーとか、フェンススッポリとか、大逆転負けした試合とか

 

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