俺の記憶ストレージ Part 1&2

色事を担当する色男

松本人志 - my favorite works part 2 (1996-1998)

とかげのおっさん(from ごっつええ感じ 1996)

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ごっつええ感じの末期の大作メロドラマコント。とかげのおっさんの見た目はとかげと人間のハイブリッドなんだけど、とかげ成分多めでどう考えても普通の人間じゃない。でもおっさんは自分を人間寄りと思っていて、子供はとかげ寄りだと思っている。この辺の心のすれ違いが切ない。さらに凄いのは、とかげのおっさんは母子家庭の子供に取り入って、なんとか再婚出来ないかと企てるというストーリー。
見た目のギャップから背伸びして大きく見せようとするおっさん、結局ただのペットとしか見ていない子供と母親。いやー切ない。こんな切ないコントあるのだろうか。ちなみに、宮藤官九郎さんが20歳くらいの頃に衝撃を受けたコントとのこと。

 ごっつは好きなコントが沢山あるが、あくまでも日曜8時のお茶の間に向けたコント番組であり(その割には攻めたコントが多かったが)、そんな中でこんな長尺なコントを放送するのは英断だったはず。

だが、ここから1年ちょっとでごっつ降板事件というのが発生します。

1997年の秋頃、ごっつええ感じ特番が急遽野球中継に差し替わり、それに激怒した松本人志ごっつええ感じを終わらせたという事件は、当時結構大々的なニュースになりました。自分も、「あれ?なんで野球中継?」と思って「ごっつSP見たかったのになぁー」と思っていたら、突然こういうニュースが流れて心底がっかりした。

ただ、この事件で「日曜8時」からの脱却で、さらにコアな路線を見ることが増えた、とも言えるわけで(新・一つごっつ・松ごっつ〜ヴィジュアルバムの流れ)、当時はかなりショッキングな出来事だったけど、今となってはまあしょうがなかったのかな?とも言える。

 

 

教えよう(from 松ごっつ 1998)

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一人ごっつは実は2つの番組があり、初代は1996年の秋から放送されていた一人大喜利番組。もう一つの一人ごっつは1997年の秋から放送で、大喜利に限らず、一人コントとかそういうものをやっていた。かなりコアな路線のお笑い番組で、頭頭や寸止め海峡が好きな僕とか友達はこの番組のヘビーウォッチャーになり、会う度にこの番組の話で盛り上がっていました。個人的には未だにこの番組は最高峰だと思っています。で、「教えよう」は、一応、大喜利なんですが、作り込まれた大喜利ですね。大喜利に対する回答も面白いのですが、それを客観視してコメントする松本人志も凄いキレで、今回改めて見直しましたが、一字一句全部覚えていて、当時これを何度も見ていたんだなぁと。

 

紙猫芝居(from 新一人ごっつ 1997)

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これもかなりの衝撃を受けました。同じ紙芝居が何度もループする上にアテレコしていくんですが、物語は同じなのに言い回しが変わっていくんですね。同じコード進行でアドリブかましてくんですよ。で、トニックでは「にゃー」と叫ぶ。

モード・ジャズみたいなものですよね。彼は無意識のうちに「Kind Of Blue」を作ってしまっていた。

 

タイムスリップショッピングダンス(from 新一人ごっつ 1998)

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これは当時あまりにもシュールすぎて頭では理解出来なかったんですが、気持ちでは何か気になる作品で、それが未だに続いているという。
映像的にはこの時代よりも少し前くらいのスーパーマーケットのCMっぽいっといえばぽいんですよね。
以外にバリエーションの多いダンスは、NSCにダンスの教室があったそうだから、そこでああいうダンスを学んだんだろうなぁとか思ったり。

 

ピー助(from 新一人ごっつ 1998)

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お昼の帯番組(いいともとか思いっきりテレビとか)をベースに、スタッフの手際の悪さを指摘していくというコントで、割とごっつの頃に近いコントなんだけど、セットが凝っているし、ボケの手数が多いし、ネタも練り込まれている感じがします。
僕はこれも大好きで、もう録画したVHSが擦り切れるんじゃないかというくらい、何度も見ました。

 

 

98年はビジュアルバムですが、それは次回に。