俺の記憶ストレージ Part 1&2

色事を担当する色男

ライブについて雑感 2016秋

ちょっと気になって調べてみました。コンサートチケット価格の推移です。

以下は山下達郎編。

 

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 キャリア初期は当然安いですが、昭和期は大体¥3,000〜¥4,000てなものです。¥7,000オーバーになるのが、CD絶頂期の1998年で、国内のCD売上のピークはちょうど1998年になります。ここから横ばいながらジワジワ上がって来ており、2016年は¥8,800となります。

 

次は氷室京介編。

 

 

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BOOWY時代も入ってますが、やはり昭和期は高くても¥4,000。LAST GIGSも¥4,000です。安いですね。CD絶頂期の1998年はまだ¥6,000台後半で2000年のツアーから¥7,000オーバー。でジワジワ上がって2014年は¥8,000。最後のコンサートは、¥9,800円とほぼ1万円となりました。

 

次、真ん中かなりブランクありますが、ユニコーン編。

 

 

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1993年の解散直前のコンサートは¥3,600とかなり安いです。2009年の再結成直後で¥7,000で、現在¥8,500です。

 

というわけで、先日私は、そのユニコーンのライブに行ってきました。まだツアー中なので細かいライブレポは後日(12月頃)アップするとして、ちょっと気になったことを。

 

チケットには、「※小学生以上有料。未就学児童、大人1名につき子供1名まで膝上可。」と書いてあります。

 

以下のサイトにも書いてあります。

www.sonymusic.co.jp


そういうわけで、幼稚園年中の未就学児である子供を1人連れて行ったわけです。うちの子供は結構音楽が好きで、1歳の頃はザ・フーのヤング・マン・ブルースを聴いてましたし、その他、米米CLUBシュガー・ベイブミスチル、Shiggy Jr.なんかも聴きます。ユニコーンも服部、大迷惑、ペケペケなんかが好きだったようで、最近の曲だとWAO!、ハイになってハイハイ、オーレオーレパラダイスなんかが好きなようです。なので連れて行ったのです。ちょうど体育の日で祝日だったのか、子連れの人も多く、自分らだけじゃないんだなと思ってたのですが、翌日、某掲示板に「子供をライブに連れてくるなよ」みたいなことが書かれていたわけですね。

はてさて、これはどういう理由なのか。

 

基本的には主催者側としては許可しているわけです。何度も書きますが「※小学生以上有料。未就学児童、大人1名につき子供1名まで膝上可。」とあるわけです。未就学児もOK。つまり違反行為ではない。であれば次に道徳的な問題になってくるわけです。ライブを邪魔するような声をあげる子供がいたか、というと別に僕の周りにはいなかったし、うちの子供ももうある程度分別がつくので、ヒソヒソと話して来ます。であれば、一体何が問題なのかと。子供がいるとライブの途中にトイレ行く?それ、大人でも結構いますよね。

某サイトを見ていたら「ライブ会場というのは大人が来るところだから、子供を連れてくるべきではない」みたいなことが書いてありました。これはちょっとよく分からないですね。仮にそうだとしても、自分の子供を連れて行かない理由であって、他人に強制する話ではないですね。主催者側が認めているわけですから。

 

今やは音楽メディアが売れない時代です。その時代にアーティスト側が何で稼いでいるかというと、ライブなわけです。先に書いたグラフの通り、チケット代はかなり高くなっています。2009年のユニコーン再結成直後のチケットは¥7,000でしたが、今や¥8,500円です。まったく同じ会場のニトリ文化ホールですよ。2009年と2016年の消費者物価指数を比べると1.02倍になっているのですが、ユニコーンのチケット代は1.2倍にもなっているんです。

経済学的にいうと、価格が上がるということはそれだけ需要が増えているということです。以下のサイトにありますが、2007年辺りからコンサートの入場者数は右肩上がりで特に2014年からの伸びがものすごい。

 

www.acpc.or.jp

 

CDは売れないけど、コンサートには客が入るという時代ですから、児童同伴であっても来て欲しいと思っている主催者もいるわけです。特に20年程前にブレイクしたアーティストなんかは主なファンが子育て世代です。そういうファンに、ライブにカムバックしてもらうために、例えばウルフルズLUNA SEAなんかはライブ会場に託児所があったりするわけですよ。ユニコーンも以前託児所があった会場もありました。僕は2014年のイーガジャケジョロのツアーは行ってませんが、サイトにもチケットにも「未就学児童、大人1名につき子供1名まで膝上可」とは書いてありません。つまり今回のツアーから「未就学児童、大人1名につき子供1名まで膝上可」となったわけですね、おそらく。要するに、子連れで良いから来てちょうだい!というステートメントなわけですよ、おそらく。

それを、主催者でもないただの一般客が他の客に対して「子供を連れてくるな」と言うというのは、アーティスト側に対する営業妨害なのではないかと思いますよ。

 

ちなみにですが、子供を実家に預ければ良いじゃないかという人もいますが、これにもいろんな事情があるんですよ。まず実家が遠隔地かもしれませんし。近くにいたとしても自分の親ならまだしも、配偶者の親に対して、仕事ならともかく、遊びに行くという理由でお願いするのは気が引けます、ハッキリ言って。なのでできれば同伴したいし、自分は子供にも見せたい。特にユニコーンのコンサートは、テッシーの宙吊りがあったり(2011年)、エンターテイメントですので。