俺の記憶ストレージ Part 1&2

色事を担当する色男

サンダーの10曲

サンダーよりソロ&ユニットが好きだと公言してはばからない僕ですが、そもそもがサンダーから入ったくせにサンダーの好きな曲を書かないのは如何なものか、という批判は甘んじて受けたいと思います(誰も言ってないが)。で、色々聴いているうちにやっぱりサンダーもソロもどっちも好きだという結論に落ち着きました。優柔不断でごめんなさい、サンダー。

 

10曲は厳しいが敢えて10曲に絞りました。

 

1. Fly On The Wall (1995)

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 3rdアルバム「Behind Closed Doors」の2曲目。ハードロックとファンクの理想的な融合。サビメロなんか、車のCMにピッタリだと思いませんか?

 

日本で「Behind Closed Doors」が人気で、この曲も当時人気があったが、なかなかバンドは演奏してくれませんでした。バンドによるとどうやら難しい曲らしいです。ホーンも入ってますし、再現するのが大変なのかも。しかし、解散コンサート(一度目の解散の時です)で日本でこの曲が人気だと知ったバンドはセットリストに入れてくれて、さらにそれがライブ・アルバム「Open The Window, Closed Doors」に収録され、僕は大歓喜しました。

 

2. River Of Pain (1995)

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3rdアルバム「Behind Closed Doors」の4曲目。シングルです。おそらく、日本のサンダーファンの中で一番人気のある曲がこれ。当時は、ハードロックファンの間ではグランジが敵視されていたのですが、この曲はグランジの影響下にある曲ながらサビメロで心を鷲掴みにされる名曲、みたいな扱いでした。僕はグランジ云々どうでもよくて(グランジにアレルギーなし)、名曲だなと思ってました。スタジオ盤はちょっとよく分からないチューニングで、レギュラーチューニングなんだけど、A=440Hzではありません。従ってCDと合わせて440Hzでチューニングしてしまうと一人だけ気持ち悪いアンサンブルになりますのでお気をつけくださいませ。

 

ダニーはライブバージョンのサビ「All I did was love you too much」はフェイクで歌うことが多いです。上のパートを歌っている日は絶好調、もしくはセットリストの前半にある場合が多いですね。ブリッジの「Somehow when you saw the other side of me Then I lost my mystery」はとてつもなく高いです。しかもこの人はほぼファルセット使わないので異常な声の高さです。しかし野太いので高く聞こえないのがミソ。しかしとんでもなく高いです。カラオケにたまにこの曲入ってますが、僕の声だと絶対に到達しないいただきです。ダニーもこのパートは全力で歌っておりフェイクしませんのでサビをセーブしているんじゃないかというのが僕の説です。

 

あと、イントロはキース・ムーンみたいです。

 

3. I'll Be Waiting (1995)

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これも3rdアルバム「Behind Closed Doors」からで3曲目のバラード。サンダーには、メジャー/マイナー、ブルース系、ソウル系、カントリー系、フォーク系、ハードロック系など様々なタイプのバラードがありますが、これはどちらかというとブルース/ソウル寄り。個人的にサンダーのバラードはこれが最高傑作だと思います。イントロ~ヴァースにかけてのギター・プレイは「Little Wing」を彷彿とさせます。スタジオバージョンではギターソロのみですが、ライブバージョンではハモンドソロからのギターソロになります。これがまた良い。

 

4. Dirty Love (1990)

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デビューから数年のサンダーのイメージ「明るく楽しいサンダー」はこの曲が担っていたと思う。1stアルバム「Backstreet Symphony」収録のシングル曲。リフはT.Rexの「Get It On」タイプのブギースタイルだが、Bメロ~サビの展開が秀逸なひたすら楽しいパーティロック。ライブでは99%演奏される。大抵はクロージングナンバーとして演奏される。オープニングの時もあるにはある。ライブだと拡大版になります。ダニーが4分程客を煽ってから始まり本編へ。エンディングも客を煽りまくったり、楽器隊でお遊びしたりのインプロヴァイズ盛りだくさん。

 

そういえば、「Loser」と曲の入りがソックリで、解散コンサート(二度目の解散の時です)でダニーが間違えて大爆笑なんてエピソードもありました。

 

5. She's So Fine (1990)

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これも1stからのシングルでハードロックなサンダーとしての最高傑作だと思います。イメージとしてはゴージャスメタル化する前のホワイトスネイクレッド・ツェッペリンを合体させたバッド・カンパニーみたいな感じ?ちょっと訳分かりませんが、初期サンダーのハードロッカーとしての凄みを最も感じられるのがこの曲でしょう。初期のサンダーは「Dirty Love」とこの曲がパブリック・イメージだったんじゃないかな。

 

1990年のドニントンでのモンスターズ・オブ・ロックのオープニングアクトがサンダーで、この時の演奏が伝説となっていて「史上最高のオープニングアクト」と呼ばれていました。そのライブのオープニングナンバーがこれでした。ステージにあがった時はほぼ無名状態の彼らがエンディングに近づくに連れて次第にオーディエンスの心を掴んで一つにし、曲の最後でテンポアップするところで絶頂状態。演奏が終わると割れんばかりの歓声が上がる。これは映像として残ってますが何度見ても感動します。ちなみにスタジオバージョンはテンポアップする前にフェードアウトしてしまうのが気に入りません。倍テンになってこその「She's So Fine」だと思います。

 

6. Pilot Of My Dreams (1997)

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4thアルバム「The Thrill Of It All」のオープニングナンバー。「明るく楽しいサンダー」から「シリアスなサンダー」へ移行後の第3形態「ゆるーいサンダー」を象徴する1曲。2ndアルバムにもグルーヴィーな曲がありましたが、これはよりグルーヴィー。97年~解散まで、解散後も数年はセットリストに入ってましたが近年は演奏されてませんが、とても好きな曲。

 

7. Higher Ground (1990)

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1st収録。シングルカットはされてませんが初期から現在に至るまでセットリストに入り続ける、ミドルテンポの哀愁ただよう名曲でありサンダーの代表曲でもあります。ベスト盤「Their Finest Hour」で「Higher Ground '95」としてリレコされますが、このアレンジでライブ演奏されたことは多分ないです。ただ、ライブテイクだと最後のサビはブレイクしてボーカル&コーラスだけになります。ここが良い。

 

8. Rolling The Dice (1999)

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5th「Giving The Game Away」からの曲。5thは好きで、コンセプトアルバムじゃないのに通して聴きたい感じのアルバムです。1曲選ぶならこれかなと。タイトルから想像出来る通り、ローリング・ストーンズを彷彿とさせる曲です。これはある時期までライブテイクが音源化されてなく、ブートで聴くしかありませんでした。珍しく高速カッティングのギターソロが良いです。

 

9. Englishman On A Holiday (1990)

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1stから。もうまさにタイトル通りの曲。英国丸出しな曲。スモール・フェイセズみたいな雰囲気かな。ライブだと後半ドラムソロになります。

 

10. Love Worth Dying For (1997)

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4thアルバムからのシングル。とにかく優しいメジャーキーバラード。日曜の朝、木漏れ日を浴びながら聴くのがおすすめです。

 

 

10曲縛りにしたものの、正直10曲に絞るのはやっぱり苦しいです。他にも「Backstreet Symphony」「Love Walked In」「Like A Satellite」「Low Life In High Places」「Everybody Wants Her」「Moth To The Flame」「Future Train」「Castles In The Sand」「Ball And Chain」「Once In A Lifetime」「Welcome To The Party」「The Thrill Of It All」「You Can't Live Your Life In A Day」「Just Another Suicide」「All I Ever Wanted」「Numb」「It Could Be Tonight」「The Only One」「Somebody Get Me A Spin Doctor」「The Gods Of Love」「Robert Johnson's Tombstone」「On The Radio」あたりは漏れてしまいましたが好きな曲達です。

 

ちなみに、今回の記事を纏めるのに久しぶりに昔のサンダーの映像を見返してみたが、ダニーはなかなかのイケメンだった。短髪にした時、結構非難轟々だった気がするけど、短髪のほうが良いと思う。確かこの写真を美容室に持って行ってこんな感じにしてくれと当時お願いしたような、してないような。

 

 

ライヴ

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