俺の記憶ストレージ Part 1&2

色事を担当する色男

大滝詠一といえば

僕にとっての大滝詠一とはつい最近まで、90年代の後半に「幸せな結末」というシングルを出しながら、一枚絵のPVのみで、テレビにも出ないちょっと偏屈なミュージシャン、というイメージでした。

 
10年以上前に、一回り年上の人と仕事をしていたら、何故か大滝詠一の話になって、ナイアガラ・トライアングルとか、ロング・バケーションとかそういう単語が飛び出して、ワイン?ドラマ?という感じで全然ついていけなかったのですが、当時知り合いから借りていたSUGAR BABEのCDにもナイアガラって書いてたな、あれと関係あるのかな?くらいのもので、それ以上踏み込まなかったわけです。
 
ロング・バケーションがかつて大ヒットしたアルバムだと知ったのはそれから結構後のことで、レコード・コレクターズを読んでなかったらたぶん知らないままだったと思う。それでも、存在を知っただけであって、あのジャケットの’80sな感覚が好きになれなくて、アルバムを手に取るまでいかなかった。
 
その一回り上の人はリアルタイムでロンバケを体験した人なんですよね。1981年といえば僕はまだ5歳なわけで、まったく知る由もなく、その後、物心ついてからはテレビにも出ない、アルバムも出さないのでアンテナに引っかからないままでした。
 
で、去年の年末にニュース速報で大滝詠一が亡くなったと聴いた時は、特に思い入れもなくただの情報として頭に入っただけだったけど、最近になって無性に聴いてみたいなと思い、ロンバケとEach Timeを借りて来たわけですが、これが良いのなんのって話で、最近はほぼそれらばかりを聴いている日々であります。後追いもいいところですね。レンタルで借りてきたのに飽きたらず、30th Anniversary Editionも買ってしまった。(応援のために玉光堂で買ったぜ!)
 


 
好きになってから亡くなるとたぶんショック大きいんだろうな。僕の場合、死んだのが分かってから聴いてるからまだましなんだと思う。