麻生の玉光堂といえば、かつて仁義なきCDショップ戦争というのがありまして、1990年ごろと言えば、麻生でCDを買うとなると、国原というCDショップか、ダイエーの中のCDショップだったわけです。(僕はダイエーのCDショップのバイトをしようとして面接に行ったら圧迫面接されて、それ以来行ってなかった、という逸話あり)
国原は豊富に在庫があったので、その頃は大抵国原に行ってTMネットワークやらB'zのCDを買っていました。
そこに現れたのが玉光堂です。札幌の有名なCDショップチェーンと言えば当時から玉光堂でした。それがなんと国原の真横にオーブンすると聞いた時は驚きました。誰しもが国原を潰しに来たと思ったわけです。そんな国原の心情たるやいかばかりか、ということで国原に同情し、僕も含めてしばらくは国原で買ってた人も多かったはず。だけど、いつの間にか自分も玉光堂で買うようになり、氷室のメモリーズ・オブ・ブルーは、1993年の1月発売だったが、その時は既に玉光堂で買っていました。
というか、その時に既に国原があったのかなかったのか、まったく記憶にありませんが、国原は玉光堂の思惑通り、いつのまにか閉店し麻生から消えていきました。
そして時は流れ、今度は時代には勝てず麻生から玉光堂が撤退するわけです。
これで麻生にあったCDショップは全滅です。もう札幌の中心部で買うか、ネットで買うかしかなくなってしまった。ま、職場が大通だから良いっちゃ良いんだけど。
国原が撤退してからは、麻生の玉光堂の独壇場でした。僕も今のいままで一体いくら使ってきたんだろう・・・と思ったが近年はあまりここで買っていませんでした。最後に買ったのは aiko のベスト盤。その前は確か Elvis Costello の National Ransom を発売の一週間前に予約しようとしたら、今予約しても発売日ではなく発売日から何日か経った後の入荷になります、と言われ、憤慨し「じゃあ、いいです」と断ったことがあった。(結局発売日に見に行ったら店頭にあって、だったらそれを予約分にまわしてくれれば良いのにと思った。絶対買うという人がいたんだから・・・)
結局その時は、Amazonで注文したのだが、なんだかこの時の出来事がその後を物語っているような。
1995年から2000年位までは殆どのCDは麻生の玉光堂か、プリヴィにあったタワーレコードで買ってたのです。それなのに最近はあまりCDショップに行かなくなりました。殆どAmazonで買ってしまいます。
この前も欲しいCDがあって、Amazonじゃなく、久々にタワー・レコードやら札幌駅近くのHMVで買ってみようと巡回したけど、まったく置いておらず結局またAmazonで探す始末。CDがあまり売れない→CDショップは在庫にお金をかけられない→品揃え悪くなるので店に行かなくなる→ロングテールのAmazonに流れる、といった所で実店舗持ちのショップには悪循環な状況です。
DVD付きのCDとか、DVD / BDなんかは再販対象じゃないから安くできるはずなのに、タワレコや玉光堂は定価で売ってるわけです。対してAmazonはガンガン割引する上に在庫が豊富で送料無料。Amazonは日本に税金払ってないから良くないとか言われるけれど、サービスが良いから使ってしまう、というのが現状で、同じものが安く手に入るならそっちに流れるのはしょうがない。高いなら高いなりに付加価値があれば良いけど、別にないわけで。