俺の記憶ストレージ Part 1&2

色事を担当する色男

レゲエはよく知らないけど、ロックバンドのレゲエ曲は好き。

某中古CDショップでレコード・コレクターズのUKパンク特集(2005年8月号)をゲットしたら、中程にジューダス・プリーストのグレン・ティプトンのインタビューがあった。レココレでメタルとはなかなか珍しいが、レココレやストレンジ・デイズはメタルだろうがなんだろうがジャンル横断的に特集するから好きだ。

 
そのグレン・ティプトンのインタビューで衝撃だったのは『ブリティッシュ・スティール』というアルバムでグレンが一番好きなのが「The Rage」という曲で、しかもそれがレゲエアレンジだということ。『ブリティッシュ・スティール』ってあれでしょ、カミソリをわし掴みにしている如何にもメタル然としたアレでしょ?それにレゲエの曲なんてあったっけ?と思ったんだけど、よく考えたらこのアルバムは殆ど聴いたことがない。ライブ盤に入っていた「Breaking The Raw」と「Living After Midnight」だけ知ってる程度だった。で、その「The Rage」がYouTubeに上がってないかと思って探したらあった。
 
 
 
グレン曰く「この曲を聴いてボブ・マーリーだと思った人がいたらしいね」ということだが、レゲエっぽいのはイントロの最初の方だけで、しかも結構ギターの音は歪んでいるから、全然ボブ・マーリーに聴こえない。ボブ・マーリーは自ら積極的に聴いたことはないんだけど、行きつけのカレー屋に行ったらずっと流れているので有名曲なら数曲きいたことあるが、やっぱりボブ・マーリーとは全然違う気がする。しかもレゲエパートが終わると、ブラック・サバス的なウネウネリフだし。
 
ハードロック/メタル勢でレゲエを取り上げたのはかなり少ないと思うのだけれど、一つパッと思いつくのはスコーピオンズの「Is There Anybody There」ですかね。ジューダスよりはかなりレゲエ色が強いです。ギターは歪んでいるけど。曲としてもこっちの方が好きですね。
 
 
スコーピオンズは「Lovedrive」が一番好きなアルバムなのですが、それはこの曲と「Loving You Sunday Morning」が好きだからです。多分、普通のスコーピオンズファンはどっちもあまり好きじゃないと思うけど。それと「Fly To The Rainbow」の「Speedy’s Coming」も好きだなあ。
 
時系列的には、スコーピオンズの「s There Anybody There」が1979年の2月リリース。ジューダス・プリーストの「The Rage」は1980年4月。
 
パンク勢だと、クラッシュが「Police And Thieves」のカバーを収録したのが1977年4月で、ダントツで速いですね。
 
 
 
まあこれのアレンジはレゲエというか若干レゲエっぽいみたいな感じですけど。この曲が入っているクラッシュの1stアルバムを36時間ぶっ通しで聴いた後に出来たのがエルヴィス・コステロの「Watching The Detectives」で、これが1977年の10月リリース。
 
 
ポリスの「Roxanne」が1978年4月。
 
 
ちなみにコステロのSpectacleという音楽番組に出てたスチュワート・コープランドコステロの「Detectives」とポリスの「Roxanne」のどっちが早かったんだっけ?みたいな話の流れで、Police側も実はクラッシュからレゲエを拝借して、「ポリス(Police)がコソ泥(Thieves)したんだよ〜!」と楽しそうに話してました。
 
で、ポリスはこの後も「So Lonely」とか「Walking On The Moon」みたいなレゲエ曲をリリースしていくわけですが、スコーピオンズジューダス・プリーストはそのパンク/ニューウェーブ勢のパンクとの融合に影響を受けたんだろうか?どうなんだろう?
 
パンクの前でロックミュージシャンがレゲエにチャレンジしたといえば一番有名なのはクラプトンの「I Shot the Sheriff」なんですかね?これは1974年6月。ジョン・レノンの「Mind Games」はレゲエというほどでもないけど、ギターがレゲエですね。これが1973年11月。ジョンのもっとレゲエな「Do You Wanna Dance」のカバーは1975年。ツェッペリンはその名も「ジャマイカ」をもじった「D'yer Mak'er」っていうレゲエ曲がありますがこれは1973年3月。ポール・マッカートニーは「Live And Let Die」の間奏がレゲエですね。これは1973年6月。「C Moon」は1972年12月。「Love Is Strange」のカバーが1971年8月。
 
レゲエじゃなくてスカだったら「Ob-La-Di, Ob-La-Da」が1968年11月。されに「I Call Your Name」という隠れ名曲があり、これはギターソロの裏がスカになっていてイカしています。これが1964年6月。
 
 
僕の知識ではこれが限界。