今週はカラオケの懐メロレパートリーを増やしてやろうと思い、行きつけの大通TSUTAYAで桑名正博のベストアルバムを借りてきた。ちなみに一緒に借りたのは「おニャン子クラブ大全集」という8枚組と、ブランキー・ジェット・シティの2枚組シングルベスト(My Wayのためだけに借りた)で、店員にはどういう趣味の人なのかと思われたことだろう。
桑名正博を借りたのは「セクシャルバイオレットNo.1」と「哀愁トゥナイト」を歌いたかったからである。
「哀愁トゥナイト」は昔見た夜のヒットスタジオの最終回SPでなんとなく知っていたけど、よく知らないので聴きたくなったわけです。ギターソロがまた異常に良い。このギターソロ、高中正義っぽいなあと思ったらやっぱりそうだった。中森明菜の「十戒」のギターソロと雰囲気が似ていたもので。
「セクシャルバイオレット No.1」は1979年発表の大ヒットシングルだが、当時3歳なのでリアルタイムでは当然知らずにいて、サビだけはなんとなく知っている状態だったので、改めて聴いてみたら曲はカッコ良い。デヴィッド・カヴァデールが歌っても良い感じになりそう。
サビのコード進行「Am→F→G」ってのは哀愁系歌謡ロックの王道ですよね!
この時代のアレンジは割とシンプルなアレンジで音数が少ないけど、音質はタイトで、ベースとかドラムが聴きやすくてかなり自分好みのサウンドなのだけれど、この曲の場合惜しいのが、ポコポーンドラムが入ってしまっているところ。
ポコポーンドラムというのは僕の造語で、ポコポーンとマヌケな音がするシンセドラムのことです。BOOWYのまこっちゃんがJustyとかで使っている黒い六角形のパッドみたいな音じゃなくて、ポコポーンと伸びるやつです。これがとにかくマヌケな音がします。
ポコポーンが正式になんて呼ばれているか知らないのですが、時代としては79年くらいから81年あたりのほんの数年くらいしか使われてない雰囲気です。
知っている中では、このセクシャルバイオレットと、TM Networkの前進バンドのSpeedwayの「夢まで翔んで - DreamAway -」が1979年の発表。
ちなみに「夢まで翔んで」のアレンジはものすごく古臭い感じがします。(Youtubeには無かった・・・)
ポコポーンドラムにホイッスル・・・このホイッスルがなんとも味があります。まあ、今聴くとものすごくダサいアレンジだけど。もうダサすぎて、逆に今このアレンジでシングル出してほしいくらい!後に「1974」という先進的なサウンドのシングルを出す人たちとは思えません・・・というか、小室哲哉はこのシングルの頃はまだ参加していないようで、どうりで・・・といった感じです。
あとはアニソンになりますが「宇宙大帝ゴッドシグマ」のOP曲。これは1980年。ポコポーンはイントロのタムのフィルイン的に使われています。
それと「六神合体ゴッドマーズ」で、この曲は1981年。これもイントロでタムのフィルイン的に使われますが、歌に入るとクラッシュシンバルが入りそうなタイミングでポコポーンが使われます。言っちゃ悪いが耳障りで、鳴る度にうるさいな~と思ってしまう。
そして極めつけは「Dr.スランプアラレちゃん」。この曲も1981年。これもイントロのフィルインで使われますが、もっとも激しい使い方。この曲で使われているポコポーンの印象が強くて、他の曲で聴くとマヌケに聴こえるんじゃないかと、今思いました。
ちなみにこの頃ってアニメソングの曲ばかりが入ったカセットテープがスーパーのワゴンで600円くらいで売っていたんですよね。それはなんかたくさん持ってました。ゴッドマーズとゴッドシグマはそれで聴いたんじゃないかな。ガンダムはリアルタイムじゃなかったけど「哀戦士」はそのカセットテープで覚えました。あと、「翔べガンダム」(1979年)トライダーG7(1980年)、ムテキング(1980年)にもポコポーンってありますね。
サンライズ枠で言うと、「ダイオージャ」(1981年)では既にポコポーンから脱却していて、「ザブングル」(1982年)「ダンバイン」(1983年)「エルガイム」(1984年)でも全く聴こえません。やっぱり絶滅したのは1982年頃なんでしょうかね。
この他にポコポーンを多用したアレンジの曲があれば是非知りたい。誰か教えて下さい。