長渕剛・・・。
長渕剛について纏めて書くのは今回が初めて。昭和末期〜平成初期になんとなく耳に入っていたのが長渕剛で、そういえば長渕が好きな時期もあったなと思い、筆を取ってみた。
長渕については、本当に青春期のある時期に聴いた思い出しかない。時代的には1987年くらいから1993年くらいまでの間になる。これ以降の事は、ほとんど知らない。もちろん社会を賑わせた事件・騒動は知っているが、曲なんかはほとんど分からない。「幸せになろうよ」「Close Your Eyes」くらいかな。
幼少期の頃のフェイバリット・ソングの一つに「ろくなもんじゃねぇ」があった。この頃、長渕剛はテレビドラマに良く出ていて、俳優さんが歌を歌ってるんだと思ってたわけです。寺尾聡とかと同じジャンルの人と思っていたわけ。「ろくなもんじゃねえ」は親子ジグザグというドラマの主題歌で、ドラマは見ていたはずなんだけど、全然覚えてない。ドラマより主題歌が耳に残ったんだろう。これより前に見ていたはずの「パパはニュースキャスター」はよく覚えているんだけれど・・・。これが小学校高学年の頃。
「とんぼ」はドラマは見ていなかったがヒットチャートを駆け上がっていたので曲は知っていた。というか、この曲を知らない同世代の人はいないだろうし、長渕の中でも乾杯と双璧を成す有名曲だろう。ドラマ「とんぼ」は小6で、曲のヒットもちょうど小学校から中学に上がる頃にヒットしていた。
中学になり、ヒットチャート中心に聴きはじめた頃に耳に入ってきたのが「しょっぱい三日月の夜」で、これが結構重たい曲で、これはかなり印象に残っているが好きという程でもない。
その後にリリースされたのが一転明るいスリーフィンガーの「JEEP」で、これがまたウエスト・コーストのフォークみたいな感じ。これを聴くと中2の夏がフラッシュバックするのです。
で、1991年の「しゃぼん玉」ですね。これはドラマにもガッツリハマって、すげー面白いなと思って見てました。この頃が一番、長渕が好きだった頃かもしれません。これが中3で、「しゃぼん玉」を聴くとやっぱり中3の、高校受験の頃を思い出すんです。
あの頃は「しゃぼん玉」と一緒に思い出すのが、夜食の「チーズ蒸しパン」だったり、チャゲアスだったり、マクラーレン・ホンダだったりアイルトン・セナだったりするわけです。時代ですね。とにかく「しゃぼん玉」は毎週木曜日が楽しみで仕方なかった。F-1のプラモ作りながら、「しゃぼん玉」の時間になったらプラモ作りをやめて、みたいな生活だったなあと。作ってたプラモは確かタミヤのフェラーリF189だったはず。
↓しゃぼん玉のシーン(「お家へかえろう」にも通ずる所あり)
高校に入り、純恋歌のリメイクがリリースされこれもヒット。北の国から’92で田中邦衛が「やるなら今しかねぇ」と歌ったり、世間的な長渕人気が高まっている頃です。
高2の頃には、フォークギターを弾く人が周りに増えていきます。
この頃フォークギターで何弾いていたかというと、まあいろいろあるんですが、洋楽志向の人はMr.BIGの「TO BE WITH YOU」とかEXTREMEの「MORE THAN WORDS」、僕はもっと古いの行くぜとばかりにBeatlesの「Blackbird」とかZEPの「Baby I’m Gonna Leave You」とかを弾いていたんですが、そんなのよりもっと人気があったのが長渕剛で、もうみんな長渕剛のファンだったわけです。
その周りのあまりの長渕剛熱に「自分はそこまでのファンでもないなぁ」と引いていってしまったのが当時の自分。
さらに追い打ちをかけるように始まった長渕剛の久しぶりのドラマ主演作の「RUN」がまったく面白くなく、主題歌も辛気臭いと思ってしまい、ここで僕は脱落という運びになります。1993年の頃です。
それでも周りは勧めてくるので「Captain Of The Ship」を聴いたのだけれど、やたら長いし、音楽の興味も60’s~70’sのブリティッシュ・ロックに移っていたので大した印象に残っていない。そんな狭い範囲でしか知らない僕が選ぶ長渕剛の10曲とはなにかと考えてみたら、こんな感じですかね。
・純恋歌 '92
・ろくなもんじゃねえ
・とんぼ
・昭和
・女よ、GOMEN
・お家へかえろう
・西新宿の親父の唄
・JEEP
・しゃぼん玉
・東京青春朝焼物語
・親知らず
とこんなところです。前に「昭和」が一番好きだと書いたけれど撤回。
「お家へかえろう」が一番良い。
ちなみにこれを聴くと桑田佳祐の「漫画ドリーム」を思い出したりもします。この2曲は似たコンセプト(社会風刺)だったりするのでマッシュアップしてみると面白いのかなと思ったりもします。
ちなみに「すべての歌に懺悔しな!!」自体は名曲だと思いますよ。当時これで一悶着ありましたが、「お家へかえろう」では長渕だったミック・ジャガー批判してんじゃん、と思ったり思わなかったり。
何はともあれ「お家へかえろう」は詩も曲もアレンジも完璧で素晴らしい。