俺の記憶ストレージ Part 1&2

色事を担当する色男

M-1 2018

今年のM-1は復活後で一番面白かったんじゃないですかね。

 

確かに前半は空気が重かったですが、立川談志スピードワゴン立川談志とテツトモを見ていた側としてはまだまだ。

M-1って、やっぱりM-1休止中の2011~2014年までやっていたTHE MANZAIともなにか違うんですよね。

THE MANZAIはなんか緩かった。エンタテインメントショーみたいなノリでしたが、M-1は格闘技のような・・・。

だからこそ面白いし、だからこそみんな語りたがる。

語りたがる人をウザいなと思う古○憲○みたいな人もいますが、輪に入れなくてウジウジしているだけなんじゃないかな。

 

一言ずつコメント。

 

「見取り図」

ちょっと爆発力に乏しかったかな。「マルコ牧師」が時間差で登場するけど、この単語にインパクトがそんなにないのが残念かなと。その他の「誰やねん」的な単語も、そんなに耳に残る感じでもなかったので、単に「自分が知らないだけでそういう人がいるのかなと」思ってしまうわけで。昔ジャルジャルの漫才でよく分からないことわざを連発するものがあったけど、それは単語自体が面白かったんですよね。

 

スーパーマラドーナ

武智の思い通りに相方が動いてくれるか・・・という目線で見てしまった。近年露出も多くなったので、田中くんのヤバさを知ってしまった身としては、今回の漫才、半分マジかもと思ったり思わなかったり。そもそも武智のやっている役がなぜ犯罪をしようとしているのか、ストーリー的に見えてこないのも入り込めなかった理由かなと。ただ、漫才外の「テッテテー」で爪痕は確実に残したと思う。

 

かまいたち

うまいだけ、とは思わなかったし、面白かった。ただし、そもそもこの時点で空気が重かったのが不運かなと。順番が後ろだったら良いところまで行っていた気もする。ただ、かまいたちも露出が多いせいか、そもそもハードルが高いわけですよね。そこを軽く超えたかというと、「僕の知っている安定のかまいたち」という期待値通りだった気もする。

 

ジャルジャル

バカすぎる。このバカバカしさは笑い飯に匹敵する。あなた達はこの大舞台で何しているんですか?という面白さ。しかもどうやらあれはアドリブだったとか。どこまでアドリブかは分からないですけどね。大枠は決まっていてのアドリブなんでしょうね。ジャルジャルは最近こういう頭のおかしい漫才が多いですね。僕の一番好きなのは「うろ覚えのストリートシンガー」のネタ。ジャルジャルも死ぬほどこういう大会出てますが、定形がないので毎回新鮮。

 

ギャロップ

スタンダード大阪。正月にお雑煮食べながら見てほっこりしたい。そういう漫才。上沼恵美子も言っていたけど、4分じゃ短い。15分くらいほっこりしながら見ていたい。辛辣なコメントが多い中、「言うほどハゲてない」で一爆発あったのが救いかな。

 

「ゆにばーす」

はらの露出が多いので、だいたいどんな人かわかったつもりだったけど、眼の前にいる上沼恵美子をオマージュしたような早口でコテコテの漫才のパロディをやっていたのには笑ってしまった。あまりにも意外。M-1においてそれまでの露出の多さは必ずしもプラスにはならないことが多いんだけど、この部分においてはプラスに働いたなと。ただそれ以外はそこまで爆発力はなかったかなと。

 

「ミキ」

ネタの構成としてはギャロップと似ている。ミキのネタとしては・・・いつものミキかなと。それほど好みじゃないかな・・。ちなみに最近の密かなお気に入りが、昴生かまいたちの濱家とダイアンの津田です。

 

「トム・ブラウン」

かつてのM-1だと、南海キャンディーズメイプル超合金、馬鹿よ貴方は、千鳥、笑い飯、とかのアバンギャルド枠。トップバッターだとまた今回の大会の雰囲気も変わったかもしれない。あとなんとなくスーパー三助をリスペクトしてるのかなと(笑)。横で見ていた嫁さんは何が面白いか分からないと言っていたけど僕は面白かったです。

 

霜降り明星

優勝したから書くわけじゃないけど、和牛と優勝争いをするのは霜降り明星だと思ってました。または最下位かのどっちかかなと。霜降り明星は、今年頭にみた「すべらない話」で見てすごい人が出てきたと思い、「ガキ使」の芸人が考えたゲームのコーナーでこの人天才かもと思い、ローカル番組「ジンギス談」に出てた粗品の天才的なツッコミに、近い内に確実にブレイクすると思って、周りに吹聴していました。本当ですよ!文句なしの優勝。最初から最後まで徹底的にクオリティの高い漫才だった。2003年の笑い飯に匹敵。

 

「和牛」

和牛は3回連続2位でしたが、実はその前の回も出ていて、その時は6位だったんですよね。その時のネタは確か結婚式のネタだったと思うんだけど、水田くんが半分マジか?と思うくらいの粘着質な感じで・・・ちょっとサイコパスだったんだけど、2016年以後はソフトになって抜群に面白くなり、結果、僕の中では2016年と2017年は和牛の優勝でした。ただ、今回は霜降り明星かなと。勢いに勝てなかった。

でもやっぱり和牛はすごかった。ナイツや南海キャンディーズ、ハライチとかも2回めの出演は難しかった。漫才の定形があるコンビは難しい。定形通りでないと「あれ?」と思いながら見てしまうし、定形通りだと「前と同じだな」と思って見てしまう。和牛も定形があるコンビではあるんだけど、毎回バージョンアップしてくるとんでもないコンビだ。笑い飯も2003年で優勝を逃したあと、結局2010年まで出場し続けてようやく優勝したわけですけど、同じようになりそうな気もしないでもない。でも和牛のクオリティの高い漫才がまだM-1で見られるというのは視聴者にとっては悪いことではないと思う。

 

 

それにしても局の枠を超えて話題になるのって紅白とM-1くらいじゃないですかね。KOCもかな?

優勝した直後に日テレとフジの番組に出てましたし。