俺の記憶ストレージ Part 1&2

色事を担当する色男

古典から入る必要ってありますかね・・・

古典というのはしばしばとっつきづらいものだなというのはよく感じます。

 

この前、知り合いの方と話していたときに、ジミヘンの「Purple Haze」の何が良いのか分からなくて困ったという話を聞いて、そういえば自分もそういうのあるよなと。

 

最も最初期にそう思ったのはビートルズですね。中学生の頃、ビートルズのCDを友達に借りたのですが、それがオリジナルアルバムとかじゃなくて、著作隣接権の切れたスーパーで売っているような怪しい廉価版CDで、収録されていたのが「P.S. I Love You」とか「Ask Me Why」とか「I’ll Get You」とかの若干微妙な選曲。その上、スタンダード・ナンバーも「Taste Of Honey」とかのポピュラーソングの類で、中学生にはかなり微妙でした。というか、すごく古臭く感じました。ラジオではよく「Day Tripper」やら「Paperback Writer」を聴いていてかっこいいと思ったんですが、その初期の曲は微妙で、古典というのは微妙だなと。

 

www.youtube.com

※ 中学生が「Taste Of Honey」聴いて惹かれるとは思いません…

 

友達なんかはストーンズの「Paint It Black」を聴いて、演歌かよと言ってたりしましたね。

 

あとは、クリーム。ロックの古典と言えばクリーム、とよく書かれてました。今でもそうなのかな?

(今では好きですけど)「Sunshine Of Your Love」とか「White Room」とかよく分からん、みたいな感じでした。

 

パンクで言うとピストルズ。レンタルで借りて聴いてもフザケてるのかな?としか思いませんでしたし、クラッシュは未だに良さが分からず。

 

ジャズで言うとマイルスのマラソン・セッション周辺のアルバムは普通に聴けますが、逆にちょっとなあというのは「Birth Of Cool」とか。「Kind Of Blue」もとっつきづらいかな・・・。マイルス、というかジャズを初めて聴こうという人に「Kind Of Blue」を勧めるのはどうかと思いますよ。俺にジャズは向いてないや、で終わりそう。

 

ソウル関連だと、いきなりスライとか聴いてもキツイような・・・。

 

逆に昔からなんの抵抗もなく聴けたのがQueenとかEaglesだったりします。ソウル関連だとスティーヴィー・ワンダーとかEW&Fなら普通に聴けそうかな。

 

僕がこれらのミュージシャンの曲を初めて聴いたのは1990年代なので、それでも当時からするとたった20~25年前の曲なんですね。

 

今は2018年なので、ここから25を引くと・・・1993年。Mr.Bigで言うと「Bump A Head」あたりですかね。別に今聴いても「Bump A Head」は普通に聴けると思うんで、やっぱり60年代から80年代あたりにかけての音楽の変化というのが影響しているのかなと。あまりにも現代的な音像とかけ離れているので聴きづらいと思ってもしょうがないかなという気がします。

 

なのでカバーから入って、オリジナルを聴くと違和感なく聴けるような気がしないでもないです。

 

僕は「Purple Haze」はオジー・オズボーンザック・ワイルドのバージョンから入って、本物を聴いたので違和感なかったのですが、いきなりジミヘンを聴いても確かに微妙かなと。リズム隊はルーズだし、ボーカルは奥に引っ込んでて妙にエコーかかってるし、アレンジとか音像は確かに古いなぁとは思いますね。オジー・オズボーンのバージョンはかなり現代的なアレンジで(主にザックの仕業)、大分聴きやすいのかなと。

 

www.youtube.com

 

というか、「Purple Haze」のリフ自体、B'zの「Save Me?」で知っていたから普通に聴けたというのもあるかもしれません。

 

「Twist & Shout」や「Baby It’ You」もオリジナルよりもビートルズバージョンの方がよく聴こえますね。まあビートルズバージョンが現代的な音像だと言う気はさらさらないですけど。シュレルズの「Baby It’ You」はアレンジやらなんやらやっぱりとっつきづらい(今は好きですけどね!)。

 

あと、そもそも曲の構成がJ-POPとは全然違うので・・・。

 

「サビがどこだかー分からないうたー が 好きでしたー」(©チャットモンチー)の人ならともかく、現代では一般的な、Aメロ-Bメロ-サビ、という構成の曲がそもそも少ないわけで。ビートルズを初めて聴いた時はかなり違和感ありましたね、そういえば。

 

ということで、何を書きたかったというと、初心者に古典を勧めても挫折しがち、というお話でした。別に無理に古典から入る必要なんてないんじゃないかな。

 

そういえば僕もC言語の古典と呼ばれるカーニハン&リッチーを読んでもピンと来なくて、結局、「C言語ポインタ完全制覇」がバイブルになっていたなぁと。ずいぶん昔の話ですが・・・。