俺の記憶ストレージ Part 1&2

色事を担当する色男

ダーレン・ラブとコステロとビーチ・ボーイズと

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ダーレン・ラブにコステロが曲を書いたようです。最近こういう曲調なかったですね。’60sガールポップ的な。直近だと1994年の「Brutal Youth」とかウェンディ・ジェイムズに書いた一連の曲とか、あの辺り以来でしょうかね。ダーレン・ラブの声を脳内コステロ変換をすると、やっぱりコステロの曲だなぁって感じがします。

 

PVにはコステロも出演していて、珍しいリフティング姿を披露しています。この辺、やはりイギリスの人なんだなぁと思ってしまいます。

 

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またダーレン・ラブに書いたってのがグッときますね。ダーレン・ラブといえばフィル・スペクターコステロは1991年作の「Mighty Like A Rose」でフィル・スペクターレッキングクルーだったラリー・ネクテルを起用しています。

 

そして同アルバムで、ビーチ・ボーイズ風(≒フィル・スペクター風)の「The Other Side Of Summer」でウォール・オブ・サウンドを試みるわけです。「Mighty Like A Rose」は2002年にリイシュー(その後、廃盤)されますが、その時のコステロ自筆のライナーノーツには、

 

 

このトラックはハリウッドのオーシャンウェイにある巨大なスタジオワンで録音され、このレコードの殆どはここでレコーディングされました。それは我々のバージョンの「ウォール・オブ・サウンド」を特徴としています:ドラム、2つのベース、2つのギター、4人のキーボードプレイヤー(電気のおもちゃピアノによる私(※注 コステロのこと)の努力も含む)。これがパワフルさが足りないと分かったとき、グロッケンシュピールカスタネット、そりの鈴、ボーカルパートを追加する前に全てのリズムセクションをダブルトラックにしました。

 

そのような大きなアンサンブルの中で1人の演奏家を際立たせることは簡単でありません。しかし、私はラリー・ネクテルのそびえ立つピアノパートをに敬意を評さなければなりません。ラリーのピアノ、オルガン、ベースのクレジットは"Mr. Tambourine Man", "Good Vibrations", "Bridge Over Troubled Water"に含まれますが、これらの伝説的な録音で演奏したことは、彼の言葉からかろうじて把握することができます。彼の謙遜した態度と徹底的な音楽的センスはこれらのセッションに多くを添えました。

 

 

と、書いてあります。(※自分で翻訳したので間違っているかもしれません)

 

ちなみに、この曲のコーラスは「Holland」収録の「The Trader」と「Funky Pretty」を参考にしたとのこと。

 

でもこの曲自体はあまりライブで演奏されないようで、それでも2002年リイシュー盤には珍しいライブバージョンが入っていますが、これはアコースティックアレンジのシンプルなもので、「Rolling Thunder Version」とクレジットされています。

 

やはりライブで「音の壁」を再現するのは難しいんでしょうかね。山下達郎も「ヘロン」はライブで演奏しないし・・・。

 

ところで「Pet Sounds」とか「Surf's Up」のような曲を聴いていたら、言及はしていないけれど1996年作の「All This Useless Beauty」の「I Want To Vanish」とか「Mighty Like A Rose」の「Couldn't Call It Unexpected No.4」、「Brutal Youth」の「Favorite Hour」、「Juliet Letters」の「The Birds Will Still Be Singing」なんかは、影響下にあるのかなと思ったりもします。

 

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