俺の記憶ストレージ Part 1&2

色事を担当する色男

Wonder Days

※タイトル変えました。

 

再々結成されたサンダーのニュー・アルバム「Wonder Days」がリリースされて、早速3CDのデラックス盤を購入して聴いたわけですけども、うーん、なんとも。

 

まずは感想を少し。

1. Wonder Days
-> リフがShe’s So FineでサビがLoserですな
2. The Thing I Want
-> Backstreet Symphony の頃のシングルB面のような雰囲気
3. The Rain
-> Led Zeppelin IIIと言ったらお分かりだろうか
4. Black Water
-> 2ndに入ってそうな雰囲気
5. The Prophet
-> Led Zeppelinのアキレス最後の戦いとアイアン・メイデンだな
6. Resurrection Day
-> 一転、デフ・レパードのようなポップ・バラード(これが一番好き)
7. Chasing Shadows
-> うーん、ありがちなリフだなあという
8. Broken
-> 系統で言うとLike A Satellite風のバラード
9. When The Music Played
-> 哀愁系、Amy’s On The Run系
10. Serpentine
-> ZZ TOPとかステイタス・クォーとかその辺り?
11. I Love The Weekend
-> これもZeppelinのあの有名曲っぽい?Fired Upにも似てるか。

以上が本編。これだ!って曲が見当たらないのが辛い。

次にKiller EP。
1. Killer
-> 再解散寸前のEPに入ってそうな雰囲気
2. As Tough As It Gets
-> Preaching From A Chair的なブルースバラード
3. Big Guns
-> (スキッド・ロウにこんなタイトルの曲なかったっけ?)これもEPに入ってそうな(まあEPなんだけど)
4. Don't Say That
-> おお、これ良いじゃん。QueenでいうところのCrazy Little Thing Called Loveだな。コーラスもQueenっぽい。

ということで、最後の曲でちょっと救われたかも。

BURRN誌のレビューでは92点だったんですが、BURRNで点数が良い時は、だいたい好みに合わないというのが分かっているので予想はできてましたが、まあ予想通りでした。

サンダー、ルーク・モーリー/ダニエル・ボウズ関連の大まかな音楽性の変遷についてはこんな感じかと思います。

1980年代中盤 ハードポップ(テラプレイン)
1980年代後半 AOR(テラプレイン)
1990年代前半 ブリティッシュハード(サンダー)
1990年代中盤〜後半 ブリティッシュハード、ファンキー、ソウル、フォーク、ブルース、カントリーなど(曲によって変わる)(サンダー)
2000年代前半 R&B、ソウル、ファンキー(ルークソロ、ボウズ&モーリー)
2000年代中盤〜後半 ブリティッシュハード、ブルース、トラッド系(曲によって変わる)(サンダー)
2010年代前半 ブルースロック(ザ・ユニオン)

で、僕は何度も書いてるように1990年代中盤から2000年代前半の感じが好みなわけですが、今回のアルバムは、ブリティッシュハード、それも2000年代中盤のノリでした。
これがどうにもマンネリ気味で、聞き覚えのあるリフだなぁとか、メロディがあれだなぁとか、コード進行もまたこのパターンか、とか何度も何度も思ってしまう。
やっぱり、僕はサンダー的にはブリティッシュハードはやり尽くしたんじゃないだろうか、と思わずにはいられない。

固定ファンがその路線を望んていたりするからやらざるを得ないんだろうかね・・・。

ジャケットが結構レトロな感じで、歌詞にも幼少期の頃の話があるので、つまりエルヴィス・コステロで言うところのBrutal Youth的なコンセプトなのかなと(余談ですがBrutal YouthでBrutalなのは数曲しかないのですが)。ただ、今まで聞きかじった話だと幼少期に聴いていたのはアイズレー・ブラザーズとかもあったはずなので、そういうノリも欲しかったなあと。

ちなみに、サンダーの個人的なアルバム格付けはこんな感じ。

1. Behind Closed Doors (1995)
2. Giving The Game Away (1999)
3. Thrill Of It All (1996)
4. Backstreet Symphony (1990)
5. Bang! (2008)
6. The Magnificent Seventh (2005)
7. Laughing On Judgement Day (1992)
8. Robert Johnson's Tombstone (2006)
9. Shooting at the Sun (2003)

これにソロ・アルバムを入れるとこんな感じ。

1. El Gringo Retro (2001)
2. Behind Closed Doors (1995)
3. Mo's Barbeque (2004)
4. Moving Swiftly Along (2002)
5. Giving The Game Away (1999)
6. Thrill Of It All (1996)
7. Backstreet Symphony (1990)
8. Bang! (2008)
9. The Magnificent Seventh (2005)
10. Laughing On Judgement Day (1992)
11. Robert Johnson's Tombstone (2006)
12. Shooting at the Sun (2003)

そして、Wonder Daysはどこに入るのかというと・・・

1. El Gringo Retro (2001)
2. Behind Closed Doors (1995)
3. Mo's Barbeque (2004)
4. Moving Swiftly Along (2002)
5. Giving The Game Away (1999)
6. Thrill Of It All (1996)
7. Backstreet Symphony (1990)
8. Bang! (2008)
9. The Magnificent Seventh (2005)
10. Laughing On Judgement Day (1992)
11. Robert Johnson's Tombstone (2006)
12. Wonder Days (2015)
13. Shooting at the Sun (2003)

この辺かなあ?かなり低いですね・・・。

奇しくも再結成アルバムがワースト1,2位ということになってしまいました。
最近の彼らがダメなんだろうかか?と思うと悲しいですが、オリジナル曲に関しては、個人的にはそう言わざるを得ません。
ただ、クリスマスライブの限定アルバムはとっても良いんですよね。選曲が抜群。
ただその状況が良いのかというと、ブリティッシュ・ロック版 May J みたいな感じもするのでなんとも。

個人的な希望としてはやはりBowes & Morleyのサードアルバムが聴きたいということでしょうか。
ザ・ユニオンも期待したんですが、どうにも地味すぎるブルースロックで、1回聴いて眠ったままです・・・。