何の媒体で読んだか忘れましたが、Suchmosの楽曲のテーマにコズミックというのがあるらしく、なるほどと思いました。
コズミック、或いはスペーシー的なテーマや雰囲気の曲は、この世には割とあると思うんです。例えばそれが詞の世界観が宇宙的だったり、サウンドが浮遊感漂うものだったり、シンセやギターサウンドにフランジャー的なエフェクトがかかってるだけで宇宙的に聴こえるものがあったりします。なので、音楽のジャンルというよりは、ジャンルを跨って存在するテーマなのかと思います。例えば、一番最初に思いつくのは、デヴィッド・ボウイ/Tレックスなどのグラム勢ですよね。その次に思い出すのはジャケットからして宇宙的なパーラメント/ファンカデリックのP-FUNK勢。ジャミロクワイなどアシッドジャズ系もありますし、その他、テクノポップ/エレクトロ系、SF系プログレなど多岐に渡ってます。ま、僕が知ってる曲なんて、本当にほんの一握りなので、自分の知っている範囲でしかないのですが、宇宙的な、コズミックでスペーシーな曲を集めてみようかと思いました。
できるだけ自分が触れていった順に書いていきます。
まずは先般GET WILDオンリーのアルバムをリリースするという暴挙に出たTMネットワーク。ELOのオマージュ的な「1974」や、名バラード「Fool on the Planet」などありますが、個人的に好きなのは「Beyond the Time」ですね。逆襲のシャアのテーマ曲なんで割と有名曲かと思います。
あと「Kiss You」。TMの曲は今聴くとサウンドが少し古臭い感じはしますが、この2曲はそう思わないですね。生音の比重が高いからかな？
お次は布袋寅泰。BOOWY解散後、一気にサイバー化しデジタルロックを追求していきますが、セカンドに収録されているデヴィッド・ボウイのカバー「Starman」はかなり秀逸。
そのデヴィッド・ボウイは言わずもがなですよね。初期のヒット曲「Space Oddity」から既に宇宙的。しかもこれ、歌詞が宇宙的なだけでよく聴くとフォークソングなんですよね。それが凄い。さらに驚くべきことにアポロ11号の月面着陸よりもこの曲の方が9日早いんですよね。
ベンチャーズの「テルスター」。トルネイドースの曲ですが、僕はベンチャーズで聴きました。テルスター衛生の打ち上げを記念して作られたとか。
お次はユニコーンの「ヒゲとボイン」。歌詞はオフィス内の現実的なテーマのもので、PVは西部劇と宇宙とかけ離れているようですが、サウンドが宇宙的。ELOのオマージュだからというのが大きいですかね。この曲と「アジアの純真」はアレンジ的に姉妹曲です。
そのELOの「Twilight」。昔、電車男のドラマに使われてましたが宇宙感たっぷりです。
ハードロック勢からはディープ・パープル。パープルに宇宙的な曲あったっけ？とお思いでしょうが、「Space Truckin'」は歌詞が宇宙的です。サウンドはそうでもないですが。
レインボー。レインボーって中世的様式美でしょ？と思ってしまいますが、グラハム・ボネットの頃の「Eyes of the World」なんか宇宙感があります。イントロはホルストの「惑星」ですし。
北欧メタル系からヨーロッパの「Final Countdown」。これはもうジャケットのイメージだけですね。
ファンク勢からは、アース・ウインド&ファイアーですかね。邦題「宇宙のファンタジー」。
「Let's Groove」も宇宙的な匂いがします。これが宇宙的ということはシェリル・リンの「Got To Be Real」もそうですし、シング・ライク・トーキングの「Rise」も、ドリカムの「決戦は金曜日」も宇宙っぽいかなと。
で、ジャミロクワイですね。ジャミロクワイはどの曲がというより、アーティストイメージ、アルバムコンセプトからして宇宙的です。代表的なのは「Space Cowboy」ですかね。あと「Cosmic Girl」とか。ジャミロクワイ史的にはディスコファンク路線の先駆けとなった曲です。Suchmosの「GAGA」もその系譜にあるのかと思います。
P-FUNK勢ではないですが、P-FUNKのカバーも。スティーヴィー・サラス「Pumpin it up / Cosmic Flutie」。
なんか、探せば絶対にまだまだあると思いますが、この辺で。
